酒語辞典|か行
か
寒造り(かんづくり)
冬の寒い時期に行われる日本酒の仕込み。低温で雑菌の繁殖を抑え、きれいな酒質に仕上がる。
火入れ(ひいれ)※関連語
加熱殺菌処理のこと。主に貯蔵前や瓶詰め前に行う(※は行に掲載)。
醸す(かもす)
発酵を通じて酒や味噌、醤油などを造ること。「醸造」の語源。
き
麹(こうじ)
米や麦、大豆などに麹菌を繁殖させたもの。日本酒では米麹が使われ、酵素によってでんぷんを糖化する。
麹菌(こうじきん)
麹を造る際に使われる微生物。アスペルギルス・オリゼーが代表。
黄麹(きこうじ)
日本酒や一部の焼酎に使われる麹菌。華やかな香りとやわらかい味わいを生む。
生酛(きもと)
伝統的な酒母造りの製法。自然の乳酸菌を取り込むことで、複雑で力強い味わいの酒に仕上がる。
く
蔵元(くらもと)
酒蔵の経営者、または製造元を指す言葉。地域ごとの風土や理念を反映した酒造りを行う。
酵母(こうぼ)※関連語
発酵を担う微生物で、日本酒の香味に大きく影響(※さ行またはや行に掲載)。
け
下麹(しもこうじ)※関連語
麹造りの初期段階で行う工程。原料に麹菌をふりかける(※さ行に掲載)。
原酒(げんしゅ)
割水(加水)を行っていない酒。アルコール度数が高く、濃厚な味わいが特徴。
こ
古酒(こしゅ)
長期間熟成された酒。時間の経過により色や香り、味が深まる。
香味(こうみ)
香りと味わいを合わせた表現。日本酒の評価基準の一つ。