末廣酒造(すえひろしゅぞう)は、会津若松の老舗酒蔵。創業は嘉永3年(1850)。
観光蔵の「嘉永蔵」は国の登録有形文化財に指定され、仕込みの中核は会津美里町の「博士蔵」が担います。
蔵の“思い”は、複雑な「美味しい」を考え、多様な「美味しい」を創る。伝統の山廃から吟醸まで、会津の米と水、人の技で紡がれる味わいが持ち味です。
目次
末廣酒造とは(歴史のハイライト)
- 1850年創業。戊辰戦争や大火を経て現在の嘉永蔵へ。
明治期に杜氏制をいち早く導入。 - 大正期、酒造技術者 嘉儀金一郎 氏が嘉永蔵で山廃造りの試験醸造を実施と伝わり、以後“山廃”は蔵の柱に。
- 1982年、自社オリジナル酵母「T-1」を分離。近年は吟醸香も持つ酵母として再評価。
- 2018年、嘉永蔵が国の登録有形文化財に。
定番銘柄と“選び方”
定番
山廃純米 末廣
甘味×酸の厚み。燗映え。精米60%/Alc15%。
目安価格:300ml 660円/720ml 1,210円/1.8L 2,420円(税込)
純米吟醸
純米吟醸 末廣
香り穏やかで食中向き。飲み飽きしない一本。
目安価格:300ml 748円/720ml 1,540円/1.8L 3,080円(税込)
フラッグシップ
大吟醸 玄宰
山田錦35%。高貴な香りと重厚な旨み。
目安価格:720ml 5,500円/1.8L 11,000円(税込)
直販限定
特別純米 嘉永蔵醸造
嘉永蔵仕込みの限定酒。土産にも人気。
目安価格:720ml 1,760円(税込)
酵母と仕込みの“こだわり”
- 自社酵母「T-1」:酸表現に特長、吟醸香も兼ねるとされる。
- 会津の米×水:県産米「夢の香」等を採用する商品群。
- 山廃の伝統:嘉永蔵での試験醸造の歴史を継ぐ定番柱。
杜氏・造り手
現杜氏は津佐 幸明(つさ・こうめい)。2002年就任。会津の風土に寄り添い、食中に映える清酒像を磨き続けています。
SNS・公式リンク
- 公式サイト:末廣酒造株式会社 / オンラインストア
- Instagram:@suehirosakebrewery(蔵全体)/ @gensai_suehiro(玄宰)
- X(Twitter):@suehiro_sake
アクセス・基本情報(NAP+地図)
名称 | 末廣酒造 嘉永蔵(かえいぐら) |
---|---|
住所 | 〒965-0861 福島県会津若松市日新町12-38 |
電話 | 0242-27-0002(嘉永蔵)/ 0242-54-7788(博士蔵) |
メール | suehiro@sake-suehiro.jp(嘉永蔵)/ info@sake-suehiro.jp(博士蔵) |
開館の目安 | 9:00–17:00(売店・見学受付)/見学案内は10:00から毎時・最終16:00 定休:第2水曜・年末年始(12/31・1/1) |
Googleマップ | 「末廣酒造 嘉永蔵」で開く |
※見学可否・営業時間は季節や行事で変動します。訪問前に公式サイト・SNSで最新情報をご確認ください。
フォトギャラリー(オリジナル撮影)







“思い”のことば
歴史ある会津若松の末廣酒造、蔵内は人でごった返しておりました。試飲カウンターには誰もおらず今日は試飲ないのかな?と思いましたが、スタッフに声をかけると、「すみませんでした、では試飲しましょうか!」
と快く試飲させていただきました。
何種類か頂くと最初の味が忘れてしまうことがしばしばありまして、もう一度試飲を頼むと笑顔で試飲させてくれました。
複雑な「美味しい」を考え、多様な「美味しい」を創る。
末廣酒造、良い蔵でした。
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