「THE PLATINUM(ザ・プラチナ)」は、山形県鶴岡市の富士酒造が手がける栄光冨士(GLORIOUS MT.FUJI)ブランドの限定酒です。
酒米は雪女神100%、精米歩合33%。裏ラベルには酵母(山形酵母)、アルコール16.3%、日本酒度-6.0、酸度1.9、アミノ酸度0.8、要冷蔵と明記。
“雑味を感じさせない上質さ”をテーマに、クリスタルのような透明感と果実味が同居する一本です。
ここでは外観から余韻、適温・ペアリングまで、実用目線でレビューします。
外観
グラスに注いだ状態。無色透明で鈍い白銀のきらめき。
視覚は無色透明。微細な脚が静かに立ち、粘度は中程度。
高精白らしいクリアネスが先に立ち、外観だけで“クリーン設計”が伝わります。
香り(アロマ)
立ち香は青リンゴ、白ぶどう、ライチ。
含み香に白い花と綿菓子ニュアンスがわずかに重なります。
吟醸香は華やかだが上品に収まり、過度に主張しません。
味わい(パレット)
アタックはみずみずしい甘み。
日本酒度-6.0相応の甘口寄りながら、酸度1.9が輪郭を支え、だれません。
中盤は果汁感主体、フィニッシュはスッと引いて消える設計。
総評は「甘やか×軽やか」の好バランス。
質感(テクスチャー)
口当たりはシルキー。ボディはライト〜ミディアム。
33%精米らしく粒子感の少ない滑らかさで、雑味は感じません。
余韻(フィニッシュ)
白果実の名残を短〜中程度残してフェード。
苦味・渋みは最小限で後味は清潔。
適温と酒器
- ベスト:5〜8℃(雪冷え〜花冷え)。香りが伸び、甘みのキレが最適化します。
- 10〜12℃では甘みがふくらみ、デザート寄りの表情に。
- 常温は甘みが前に出やすいので、食中なら軽く冷やして。
- 酒器はチューリップ型のワイングラス推奨。アロマの立ち上がりが段違い。
おすすめペアリング
- 白身魚のカルパッチョ(柑橘+塩)。果実感と酸が素直にリンク。
- 帆立のバターソテー。ミルキーな甘みとミネラル感で相乗。
- フルーツトマト&モッツァレラ。甘酸の調和を皿でも再現。
- 苺・洋梨など砂糖控えめのデザート。食後酒にも向きます。
スペック表(裏ラベル一次情報)
銘柄 | 栄光冨士 THE PLATINUM(ザ・プラチナ)※限定 |
---|---|
ブランド | GLORIOUS MT.FUJI(栄光冨士) |
使用米 | 雪女神 100%(山形県産) |
精米歩合 | 33% |
酵母 | 酵母(山形酵母) |
アルコール分 | 16.3% |
日本酒度 | -6.0(甘口寄り) |
酸度/アミノ酸度 | 1.9 / 0.8 |
保存 | 要冷蔵 |
内容量 | 720ml |
製造者 | 富士酒造株式会社(山形県鶴岡市大山3-32-48/TEL 0235-33-3200) |
購入メモ | 購入場所・価格は分かり次第ご追記ください。 |
甘辛・濃淡チャート
香味レーダーチャート
購入のコツ
- 要冷蔵の限定流通。冷蔵ケースの「限定」「栄光冨士」棚を優先的にチェック。
- 雪女神×高精白は在庫の波が大きいので、見つけたら即確保が基本です。
- 開栓後は一週間以内を目安に。香りのピークは開栓翌日〜3日目。
モイの〆酒評
“磨きの透明感”と“果実の瑞々しさ”をきれいに同居させた、栄光冨士らしい仕立て。
甘やかでありながら軽快。食前・食中・食後のどこに置いても嫌味がない。
吟醸派の気分転換にも、日本酒ビギナーの最初の一歩にも、安心して勧められる一本です。
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