【宿泊記4】戸倉上山田温泉「ホテル晴山」朝食|露天風呂付き客室専用食事会場

長野・戸倉上山田温泉の旅館朝食|小鍋の湯気と炊きたてご飯、焼き魚や玉子焼きが並ぶ和食膳
目次

ホテル晴山 朝食和膳

戸倉上山田温泉の朝食も…
もちろん温泉から始まります。
ホテル晴山の食事は、和の朝膳が整い、小鍋の炎のやさしい灯に漆椀が照らされ…
旅の一日が静かに始まります。

戸倉上山田温泉・ホテル晴山の朝食|小鍋の湯気と炊きたてご飯、焼き魚や玉子焼きが並ぶ和食膳
旅の楽しみ、朝の食事時間。

朝食の全貌|“整える”ための定番が勢ぞろい

主役はもちろん小鍋の源泉城山2号使いの湯豆腐。
脇を固めるのは炊きたてご飯と焼き魚、だしが香る味噌汁。
玉子焼きとハムに瑞々しいサラダ、納豆と生卵、梅干しと香の物まで過不足なく並びました。
体に負担をかけず、塩分とエネルギーを気持ちよく補えますね。

ホテル晴山の朝食|炊きたて白米のおひつ
湯気ごとがごちそう。佐久産の粒立ちの良いご飯が光ります。
ホテル晴山の朝食|彩り模様の美しい汁椀
椀の表情もご馳走。光の角度で深く柄が変わるよう。
ホテル晴山の朝食|わかめとねぎの味噌汁
朝の味噌汁は格別です。体のスイッチが入る一杯。

湯豆腐が主役|城山源泉2号を100%使用

小鍋の中で豆腐と白菜、ねぎ、きのこがふつふつと息づく。
ここで特筆すべきは、だしではなく城山源泉2号を100%使った湯豆腐であること。
口当たりはほのかにまろやか、輪郭の角も丸い甘みを感じ、豆腐の甘さがさらにきれいに立ち上がりました。
「温泉地の朝」を味に変換したら、きっとこの鍋になる。主役の名にふさわしい存在感です。

ホテル晴山の朝食|城山源泉2号を100%使用した湯豆腐の小鍋
源泉100%の湯豆腐。やさしい甘みが立つ。
ホテル晴山の朝食|豆腐・白菜・ねぎ・きのこを煮込む湯豆腐(城山源泉2号100%)
ふつふつという音までおいしい、朝の主役。

炊きたてご飯と焼き魚|湯気と香ばしさで二杯目へ

おひつの蓋をそっと外すと、粒の輪郭が立った白がふわり。
まずは茶碗半分で湯豆腐と合わせ、次に焼き魚の塩味で一気に二杯目へ。
気づけばおかわりを一杯お願いしていました。
朝は控えめに、のつもりが湯気と香りの幸福……。
正しい誤算です。

ホテル晴山の朝食|葉の上に盛られた香ばしい焼き魚
皮は香ばしく、身はしっとり。白米が止まらない…。

小鉢いろいろ|タンパク質と塩分をやさしく補給

ホテル晴山の朝食|玉子焼きとハム、野菜サラダの彩りプレート
色で目が覚める、やさしいワンプレート。
ホテル晴山の朝食|梅干しと香の物の小鉢
走る人にも心強い定番の塩分、クエン酸チャージ。
ホテル晴山の朝食|納豆と生卵、調味料のセット
たんぱく質は自分のペースで。TKGにするも良し。
ホテル晴山の朝食|湯のみのお茶
一杯のお茶で、箸休め。
旅行の朝の余白はこういう所からつくります。

ラウンジへ移動|モーニングコーヒーと飲泉という二択

食後はラウンジでモーニングコーヒーのセルフサービス。
提供時間は朝7:00〜9:30、夕方は15:00〜20:00に開いています(館内掲示より)
さらにここではもちろん朝、汲みたての城山2号源泉を飲泉可能。
少量をゆっくり、ほどよく熱い温度で。
胃のあたりが落ち着き、体の芯がもういちど温まります。
※飲泉は掲示のルールと体調に合わせて無理なく。

戸倉上山田温泉・ホテル晴山のラウンジ|木の長テーブルと居心地のよいチェア、落ち着いた照明で過ごす朝時間
木と照明の温もりが心地よい、静かな朝時間。
戸倉上山田温泉・ホテル晴山のモーニングコーヒーサービス|ラウンジのセルフ提供(7:00〜9:30/15:00〜20:00)
掲示に沿ってセルフで一杯。朝は7:00〜9:30。
戸倉上山田温泉・ホテル晴山の飲泉サービス|ラウンジで汲みたて城山2号源泉を紙コップで味わう
温泉は外からも内からも。少量をゆっくりどうぞ。

千曲川が教えてくれること|古写真と2019年の記憶

ラウンジの棚には古い写真が額装で飾られています。
千曲川と崖にはさまれた細道を、フォードT型が走る戸倉の一場面。
この一枚は、2019年の大雨に備え倉庫を整理した際に見つかったもの。
ホテル晴山はその時に、浸水被害は最小限で免れました。
湯の町が千曲川とともに歩んできた歴史を思い、カップを置いてしばし見入り、考えます。
自然の優しさと美しさ、そして怖さ。
改めて考える時間でした。

戸倉上山田温泉・ホテル晴山の所蔵古写真|千曲川と戸倉の町並みを一望する鳥瞰風景(額装/大正〜昭和初期推定)
千曲川と戸倉の町並みを一望する鳥瞰、貴重な一枚(推定:大正〜昭和初期)
戸倉上山田温泉・ホテル晴山の所蔵古写真|千曲川沿いの崖道を走るフォードT型と木製やぐらの見える風景(額装)
崖道を進むフォードT型。治水や橋梁工事?のやぐらが川面に映りこむ様子。

実用メモ|迷わず気持ちよく朝を過ごすために

  • 朝食会場:館内食事処(席案内あり)
  • 提供時間:チェックイン時の案内をチェック。
  • ご飯:おかわり可。スタッフさんに声がけ。
  • 飲泉:ラウンジで城山2号源泉を提供。掲示の注意に従って少量から〜
  • コーヒー:ラウンジのセルフで朝7:00〜9:30、夕方15:00〜20:00。

泉質の予習|旅の理解が一段深くなるリンク集

温泉の“きき方”は泉質で変わります。到着前や湯上がりに気になる方は、こちらの泉質辞典もどうぞ。
塩化物泉硫酸塩泉炭酸水素泉単純泉硫黄泉二酸化炭素泉含鉄泉放射能泉

まとめ|湯気の向こうに、静かな満足

源泉100%の湯豆腐は、温泉そのもののやさしさで朝の体を内側から温めてくれました。
炊きたての二杯目、香ばしい焼き魚、だしの湯気、椀の光沢。
最後はラウンジでコーヒーに飲泉…好みで締めるのが心地よい。
派手さより「整う」を選びたい朝に、ホテル晴山の朝食はしっかり応えてくれます。

次編予告|大浴場をじっくり

次は大浴場編へ。
湯舟の表情や城山源泉2号の肌ざわりを、写真と体感で丁寧に追いかけます。

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