【実録】実家売却までの日々|第9話:ネズ公の城で息苦しい。プラスチック処分は「業者持ち込み」がラクだった話

ドアを開けた瞬間から空気が重い。
先日綺麗にしたはずなのに、なぜかまた汚れている。

肺はちゃんと膨らんでいるはずなのに、なぜか新鮮な空気が奥まで入ってこない感覚に陥る。

一瞬、「最近走れていないからVO2MAX(最大酸素摂取量)が落ちたのかな」なんて現実逃避しかけた。

でも違う。あのランニングの苦しさとは明らかに質が違う。

ん?よく見ると、またネズ公のフンが……。
奴め、まだどこかに潜んでいるな。


舞い上がる粉塵と、ネズミのフンと、長年この空間に閉じ込められていた空気。
それが混ざり合った、

「時間の重さ」

そのものを感じる。

目次

今日は「絶対にやりすぎない」と決めていた

今日は最初から心に決めていたルールがある。

「玄関にまとめててあるプラスチックだけを回収して、さっさと帰る」

奥の部屋には踏み込まない。
新しい仕分けを始めない。
思い出の品を見て、感情を掘り起こさない。

実家整理を勢いだけで乗り切ろうとすると、必ず後で激しく消耗する。
「来たついでに全部やろう」
という気負いは、だいたい失敗の元だ。

今日は玄関のミッションだけクリアすれば100点。
それでいいじゃないか。

意外と処分に詰まる「プラスチック類」

今日の主役は、地味に厄介なプラスチックごみたちだった。

衣装ケース、プラスチックの植木鉢、風呂の椅子や桶、洗濯カゴ、浴槽のクルクル巻く蓋、ポリカーボネートの波板。
どれもこれも無駄に大きい。
当然、市の指定不燃袋になんて収まるはずがない。

もちろん、市の施設へ持ち込めば処分はできる。
ただし、サイズや分類によっては「粗大ごみ扱い」になり、それなりの費用と手間がかかることもある。

💡 以前、新浜リサイクルセンターへ自己搬入した時の体験談はこちら。
▶︎ 千葉市で不燃ごみを自己搬入してみた

でも今回は、少し視点を変えて別の選択肢を試してみることにした。

電話一本で、目の前の景色が変わった

実家の近くに、プラスチックを大量に扱っている業者があるのを思い出し、ダメ元で電話をかけてみた。

結果は「持ち込みOK」
しかも、なんと無料だという。

⚠️ ただし、持ち込み時の超重要ポイント
『種類を混ぜないこと』。
素人判断で色々な素材をごちゃ混ぜにして持ち込むと、面倒がられ、受け取り自体を断られる可能性大。同一種類ごとでまとめるのが鉄則です。

今回無事に引き取ってもらえたのは、衣装ケース、植木鉢、風呂の椅子や桶、カゴ類、そしてポリカーボネートの波板。

小さな軽自動車には積めるわけもなく、波板ははさみでカット。
波板は厚みがあり切りづらい。波板切はさみを買ったので今度使ってレビューしてみる。
『異物が付いているから無理です』
とハネられないように留め具も外してプレーンな状態の波板にして持ち込みする。

逆にNGで持ち帰ったのは、浴槽のクルクル巻く蓋と、力を入れなくてもグニャッと曲がる柔らかいポリ系素材。
波板でも「糸入りタイプ」は不可だった。
この辺りの線引きは、実際にやってみないと素人には分からない。


高儀(Takagi) TAKAGI 波板切鋏 TMS-210N 切断工具 ステンレス刃 さびにくい スプリング付 ラバーグリップ 非絶縁工具 たかぎ

業者の入口で中身を確認してもらい、指定された場所へ自分で投げ込む。

『うおお!!ネズ公め!!』

『これでも喰らえ〜』

などストレス発散しつつ投げ込んだ。
ただそれだけ。
拍子抜けするほどあっさりと片付いてしまった。

実家整理は「根性論」ではなく

「情報戦」だ。

知っているか知らないか。
電話一本かけるかどうかで、気力と体力の消耗量が劇的に変わる。
今日はそれを身をもって体感した。

見えない粉塵から身を守るための投資

防塵マスク

ミッションを終えて帰宅し、自分の家の空気を深く吸い込む。
あぁ、空気が美味しい。

以前、産業廃棄物の中間処理場で働いている方がおすすめしていた本格的な「防塵マスク」をAmazonでポチった。
あの実家の粉塵は、もう普通の風邪用マスクで太刀打ちできるレベルじゃない。
自分の身(肺)は、自分で守るしかないのだ。

玄関のゴミが消え、防塵マスクを手に入れた。
それだけで、今日の休日は十分価値があったと思える。

実家整理は、まだまだ続く。
途方もない道のりに思える時もあるけれど、確実に一歩ずつ進んでいる。

焦らず…

自分の心を削りすぎず……

情報をうまく使いながら。

もし今、同じように実家の大量のゴミ山の片付けで途方に暮れている人がいたら、伝えたい。

「今日できる小さな一歩をコツコツと」


今日もまた、少しだけ前に進んだ。

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