1300円前後で手に入るイタリアのスパークリング「HELIOS NATURE」
濃いゴールドの液色とキレの良い飲み口で、気づけばグラスが空いていくタイプ。
平日の食卓にも週末の一本にもハマる、デイリー向けのバリュー泡でした。
ワインの正体とスタイル
表記は「Vino Spumante Brut Nature 11.5%vol」
ブリュット・ナチュールは残糖0〜3g/Lの最辛口レンジで、糖分の足し算をしないぶん輪郭はシャープに出ます。
造りはタンク内二次発酵(いわゆるシャルマ方式)が想定され、果実味を素直に活かすスタイル。
グレーラ主体にシャルドネを少量ブレンドしたヴェネトらしい味筋で、日常の食卓に寄り添う一本です。
テイスティング
外観
やや深めのレモンゴールド。
きめ細かい泡が細いビーズとなって連続して立ち上がる。
グラスの内側に薄く残るムースは短めで、辛口のドライさを示唆。
香り(アロマ)
トップに青リンゴと洋梨、白桃。
アカシアの白い花、レモンピール、アーモンドのニュアンス。
温度が上がると黄桃とハチミツの気配がほんのり。
味わい(パレット)
アタックはドライで軽快。
青リンゴ系の果実味に、きゅっと締める柑橘の酸。
ミネラル感は中程度、苦味は控えめでのど越しが良い。
後味はシャープに抜け、飲み疲れしにくい。
質感(テクスチャー)
泡の当たりはソフト〜中程度。
骨格はライトボディ寄りのミディアムライト。
アルコールは11.5%で軽やか、体感も低め。
余韻(フィニッシュ)
レモンピールのほろ苦さと塩味のニュアンスが短〜中程度で残る。
料理と合わせて真価が出るタイプ。
飲み頃温度とグラス
6〜8℃にしっかり冷やして。
香りを拾いたいならフルートより、やや膨らみのあるチューリップ型が◎
おすすめペアリング
辛口×軽やかな泡=塩味・酸味・油分を整える相性が良い。
以下はしっかり系4種とコンビニ/スーパー3種
- フリットミスト(白身魚・ヤリイカ)にレモンを絞って
- 前菜の盛り合わせ:生ハム、オリーブ、カプレーゼ
- 鶏むね肉のピカタ(レモン添え)
- トリュフ風味のポテトチップス or すっぱムーチョ
- 6Pチーズ各種
- チキンナゲット+レモン or マスタード
- サラダチキンにレモン掛け
50代との相性
ABV 11.5%でキレ重視。平日夜はフルートで120mL×1〜2杯が快適ゾーン。
就寝2時間前までに飲み終えると翌朝のだるさが出にくい。
空腹一気飲みは回りやすいので、チーズやナッツ+クラッカーなどタンパク質と少量の炭水化物を添えると安定。
脂の多い献立の日は注ぐ量を少しずつ、テンポを落とすと体感の負担が軽い。
ランニングとの相性
走る前は避ける。練習直後はまず水分・電解質・タンパク質を優先して、30〜90分置いて食事と一緒にグラス1杯が現実的。
ロング走やポイント練の前夜は休肝かノンアル推奨。ジョグ翌日の回復日なら昼食と合わせて1杯までが無理なく楽しめる。
スペック表
| 名称 | HELIOS NATURE Vino Spumante Brut Nature |
|---|---|
| 生産国 | イタリア |
| 地域 | ヴェネト(Prima Cuvée/Bellenda 系) |
| ぶどう | グレーラ主体+シャルドネ(推定) |
| アルコール | 11.5% |
| スタイル | Brut Nature(残糖0〜3g/L) |
| 製法 | シャルマ方式(タンク内二次発酵/推定) |
| 容量 | 750ml |
| 購入価格 | 約1,300円(コストコ) |
甘辛・濃淡チャート(ワインver.)
香味レーダーチャート(ワインver.)
カークランド・プロセッコとの飲み分け
同じイタリアの泡でも、キャラははっきり違う。
HELIOS NATUREはBrut Natureの超辛口で直線的なキレ。食中のリフレッシュ役に強い。
カークランド アソーロ・プロセッコはわずかな甘みとやさしい果実味で包むタイプ。乾杯や単体飲みに向く。
迷ったら塩=ヘリオス/甘辛=プロセッコで切り分けると外しにくい。
| HELIOS NATURE(Brut Nature) | カークランド アソーロ・プロセッコ |
|---|---|
| 残糖ほぼゼロでシャープなドライ感。 青リンゴ、洋梨、白い花のアロマがクリアに出る。 |
わずかな甘みで口当たりが柔らかい。 白果実と花の香りがふくらみ、親しみやすい。 |
| 泡はさらり。食材の脂と塩を切る。 ミネラルの輪郭が感じやすい。 |
泡はややクリーミー。単体でも飲みやすい。 軽い甘みが味を丸める。 |
| 余韻は短〜中。後味がドライに収束。 余韻はレモンピールのほろ苦。 |
余韻は中程度。果実の甘やかさが残る。 乾杯から2杯目まで引っ張れる。 |
| 使いどころ:食中の口直し、塩気・酸・揚げ油のある料理。 | 使いどころ:乾杯、軽いおつまみ、甘辛ソース系やスパイシー料理。 |
料理別の使い分け
- 塩だけの唐揚げ/フリット/フライドポテト→ HELIOS NATURE(油と塩をキレよくリセット)
- 刺身・カルパッチョ・ボンゴレビアンコ→ HELIOS NATURE(ミネラル感が素材を引き立てる)
- 生ハム&メロン/スイートチリの前菜→ プロセッコ(やさしい甘みが同調)
- トマト系ピザ・パスタ/軽いスパイス→ プロセッコ(果実味で包んでバランス)
用語ミニ辞典
モイの〆酒評
濃金のきらめきに誘われて、グラスが進む。
削ぎ落とした残糖が輪郭を引き締め、果実はみずみずしく、泡は軽快。
食事を主役に立てたい日に、迷わず手に取りたい一本です。


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