【日本酒レビュー】太一 本醸造 酒ぬのや本金酒造 本金 |淡麗で冴える、諏訪の地酒

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【日本酒レビュー】太一 本醸造|淡麗で冴える、諏訪の地酒

飲酒に関する注意
20歳未満の飲酒・飲酒運転は禁止です。妊娠中・授乳中や体調不良時の飲酒は控えましょう。
来訪時はドライバーは飲まない/代替ドリンクを選ぶのが原則です。
この記事について(E-E-A-T開示)
・本稿は筆者の実飲体験に基づくレビューです(撮影がある場合はすべて自撮)。
・数値(度数・精米歩合・日本酒度など)はラベルや一般仕様をもとに記載。変更の可能性があります。最新は蔵・販売店・現物ラベルでご確認ください。
・利益相反:サンプル提供・PR依頼・アフィリエイト誘導はありません。

長野県諏訪市にある酒ぬのや本金酒造が手がける本醸造酒「太一」をレビュー。
このお酒に出会って、「本金という蔵」の清らかさにハマりました。スッと入る口当たり、みずのきれいさ、芯のある透明感。
派手な香りは控えめ。でも飲むほどに心に寄り添ってくれる――そんな一本です。

基本情報

  • 銘柄名:太一 本醸造
  • 蔵元:酒ぬのや本金酒造(長野県 諏訪市)
  • 種類:本醸造酒
  • アルコール度数:15度
  • 精米歩合:60%
  • 日本酒度:+5(目安)

味わいレビュー

外観

透明~ごく淡いレモン色。
液面はさらりとしており、脚(グラスの泪)は短め。クリアな印象が第一声です。

香り(アロマ)

穏やかな米の香立ち。炊き立ての白米、白い花、ほんのり熟した洋梨。
華やか系の吟醸香は前面に出ず、食事を邪魔しないバランス。

味わい(パレット)

入口は薄糖のようなやさしい甘み。その後、清涼な酸と+5相当の辛口レンジが輪郭を引き締めます。
中盤に米のうま味がふわり。後半は苦渋がうっすらと残してフィニッシュ。
いわゆる「キレ良し」の本醸造ど真ん中。

質感(テクスチャー)と余韻

ボディはライト~ミディアムの間。舌上はさらり、喉越しはスムーズ。
余韻は短〜中程度でクリア。塩気や出汁の旨味を押し上げ、口中をリセットします。

適温と酒器

冷や(10〜12℃):透明感とキレを堪能。
常温(15℃前後):米の甘みが一段出る。
ぬる燗(38〜42℃):骨格が整い、出汁系の料理と高相性。
器は小ぶりの平盃/ぐい呑み、食卓では猪口でも充分。

50代にすすめる理由(コンディション視点)

  • 香疲れしにくい設計:香りは穏やかで、会食の後半でも頭に残りにくい。
  • 温度帯の許容が広い:冷や〜ぬる燗まで崩れにくく、少量でも表情変化で満足感が続く
  • 食中適性の高さ:塩味・出汁・油の後口を軽く締める辛口レンジ(+5目安)。
  • 身体負担を抑える工夫が効く:温かい副菜やぬる燗に振れば、冷えすぎを避けられる。

飲み方の目安(純アルコール換算)

一般的な目安:純アル20g/日まで週2日の休肝。本品(15%)の純アル目安:

  • 60ml ≒ 7.2g
  • 90ml ≒ 10.8g
  • 120ml ≒ 14.4g
  • 180ml(1合)≒ 21.6g(20g超)

計算式:容量(ml) × 0.15 × 0.8(エタノール比重)
コツ:盃1〜2杯→水1杯→小休止/就寝2〜3時間前に飲み終える/空腹で飲まない(たんぱく質+少量の炭水化物と一緒に)。

ペアリング提案

  • 塩鯖のグリル/銀鮭の塩焼き:脂を洗い、香りを立て直す。
  • 出汁巻き卵・冷奴・おでん:出汁系のうま味に寄り添う。
  • 焼き鳥(塩)・鶏の山椒焼き:後口のキレで軽快に。
  • 野沢菜・浅漬け・山菜天:青み・塩味と好相性。
  • 蕎麦(もり):薬味は控えめ、まずは二口そのままで。

甘辛・濃淡チャート

甘い 辛い 濃醇 淡麗

香味レーダーチャート

香り 旨味 キレ 余韻 香味レーダー(体験ベース)
流通・在庫は時期で変動します。最寄りの酒販店、百貨店の和酒売場、または蔵の最新案内をご確認ください。

※味わいの感じ方には個人差があります。体調や温度・器・合わせる料理でも印象は変化します。
※法令・ガイドライン順守の観点から飲酒に関する注意喚起を明記しています。

色はほんのわずかに淡い黄金色。
冷やして飲むと、すっと舌の上を滑るように入ってきて、喉越しは驚くほど軽やか。

はじめに感じるのは、清冽な水のニュアンス。
そして後からふわっと広がる米の旨味。控えめながら芯のある辛口で、スッキリとキレがいいのにどこか柔らかい。

飲み進めるうちに、「透明感のある酒」とはこういうものか、と実感しました。

相性の良いつまみ

  • 酢昆布(例:都こんぶ)
  • しらすおろし
  • 冷奴
  • あぶった油揚げ

シンプルでやさしい味わいのつまみと合わせると、酒の美しさがより際立ちます。

総評

  • 地酒らしい素朴さ、心込もる丁寧な造りが感じ取れる一本
  • 冷やしても燗でも楽しめる万能タイプ
  • 水の良さがそのまま酒になったような透明感

「太一 本醸造」を通して、本金という蔵の酒に惚れました。純米吟醸が幅を利かせている昨今、こちらは本醸造と地味ながら心を掴む、そんな一本です。

ユンのひとこと

「これ、好き!おつまみいらないくらい、酒そのものがスッキリしてて美味しい。次はぬる燗でも飲んでみたいな〜」
「本金ってカッコいいよね、サウナハットとか作ってくれたら、かぶりたい〜」

文:mohiro

※当サイトでは20歳未満の方の飲酒を推奨しておりません。お酒に関する情報は20歳以上の方を対象に掲載しています。ノンアルコール飲料の紹介も、20歳以上の方を対象としています。

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