【限定】寒菊 愛山 無濾過生原酒 2025|白桃アロマ×蜜様の旨み。食中も映える一本

千葉の実力蔵・寒菊銘醸から、2025年リリースの限定酒「愛山 超限定無濾過生原酒」。
華やかなアロマと濃密な甘み、そして意外なほどのキレを併せ持つ一本です。
実飲にもとづき、香り・味わい・適温・ペアリングまでプロ視点で丁寧にレビューします。

購入メモ

  • 購入場所:寒菊特約店(実店舗/オンライン)※限定流通。見つけたら即確保がおすすめ。
  • 購入価格:720ml 税込2,000〜2,500円のレンジ(参考)
  • 保管:生酒のため要冷蔵。持ち帰りは保冷バッグ推奨。

酒造りの背景

兵庫県産の希少酒米「愛山」を使用した、無濾過・生・原酒の限定流通品です。
酒辞典:あ行にあるとおり、愛山は心白が大きく溶けやすく、艶のある甘味と柔らかな酸が出やすい特性。
本作はその長所を生かしつつ、後口のクリーンさも丁寧に設計されています。

外観

無色透明。
注ぎたては微細な気泡がグラス壁面に付着し、フレッシュさを示唆します。

香り(アロマ)

立ち香は白桃やラ・フランス、パイナップルを思わせる華やかさ。
吟醸香の主座はエチルカプロン酸エチル(酒辞典:あ行)、含み香で酢酸イソアミル(酒辞典:さ行)がほのかに同調します。
過度に香水的ではなく、食中にも寄せやすい上品さをキープ。

味わい(パレット)

アタックは蜜のようにリッチな甘味と旨味のコア。
中盤で穏やかな酸がほどけ、後半はきれいなキレで輪郭が締まります。
甘やかでもダレない「艶」のあるバランスが好印象です。

質感(テクスチャー)

ミディアム〜ミディアムプラス。
グリセロール感のある滑らかな口当たりに、微細なガスがリフレッシュを添えます。

余韻(フィニッシュ)

フルーティーな含み香を残しつつ、後味はクリーン。
蜜様の甘香からスッと切れていく上品な余韻がやや長めに続きます。

適温と酒器

  • 5〜8℃:香りの立ちがシャープ。初手の一杯に最適。
  • 10〜12℃:甘味・旨味のまとまりがベストに。食中向きの艶が出る帯域。
  • 酒器:小ぶりのチューリップ型〜つぼみ型。甘味を広げたいならやや腰のあるグラスも可。

おすすめペアリング

  • 鰤(ぶり)刺・腹身:脂の甘味と酒の蜜感が共鳴。酸が後口を整える。
  • 鶏の照り焼き:甘辛ダレのカラメル感とフルーティーな香りが好相性。
  • 白身魚の酒蒸し/味噌クリーム×バター:乳脂と味噌旨味に吟醸香が橋渡し。

スペック

蔵元寒菊銘醸(千葉県山武市)
銘柄愛山 超限定無濾過生原酒(2025)
酒米兵庫県産 愛山
精米歩合精米歩合(酒辞典:さ行):非公開(推定50%前後)
アルコール度数15%
タイプ無濾過・生・原酒/限定流通・要冷蔵
酸度酸度(酒辞典:さ行):参考1.3前後(ロットにより変動)

甘辛・濃淡チャート

辛口 甘口 淡麗 濃醇 本品 松尾自慢 甘辛×濃淡マップ(本品=甘口寄り/ミディアム+)

香味レーダーチャート

香り 旨味 キレ 余韻 香り高く蜜様の旨味。酸は穏やか、キレと余韻は上品に持続。

モイの〆酒評

「甘い=重い」ではなく、「甘やか=艶」。
愛山の持つ艶やかな甘味と、無濾過生らしい躍動感。
それでいて後口はクリーンに引き締まる、寒菊らしい美しいチューニングです。
食前の華やぎから食中の旨味合わせまで、守備範囲の広さも魅力。
限定なので、見つけたら即確保を。

購入のコツ

  • 限定流通のため完売が早め。特約店の入荷通知・SNSをフォロー。
  • 要冷蔵の生酒。配送はクール便を指定し、到着後は速やかに冷蔵庫へ。
  • ガス感は開栓初日が映える。甘味のまとまりは2〜3日目にピークが来る印象。

他銘柄比較:松尾自慢 Re:make 純米吟醸と迷ったら

同じ寒菊銘醸の地元流通ライン「松尾自慢 Re:make 純米吟醸」は、軽快でややドライ、食中万能タイプ。
一方で本品は、華やかな香りと蜜様の甘やかさ、ほどける酸と上品なキレが魅力です。
フルーティーでリッチな艶感を楽しみたい日は本品、軽やかで日々の食卓に寄り添う一本を選ぶなら松尾自慢が好適。

香り本品:白桃・ラ・フランスの華やぎ/松尾自慢:フルーティーだがやや落ち着き
味わいの重心本品:蜜様の甘味と旨味のコア/松尾自慢:軽快でスッと入る
後口本品:上品に伸びる余韻とキレ/松尾自慢:キレが良くドライ寄り
シーン本品:ご褒美・華やぎの席/松尾自慢:日々の食中・幅広い料理

酒辞典の関連項目

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