「今日は飲まない日」でも喉はビールらしさを求める。そんな時に頼る一本がサントリー「オールフリー」。
ゼロ設計の軽快さとキレが、昼の食事にも夜の帰宅後にもすっと馴染む。
オールフリーとは|生まれた経緯とコンセプト
2010年、サントリーが“ゼロ”設計を掲げて発売したノンアルコールビールテイスト飲料。
発売直後は需要が生産に追いつかず一時休売になるほど話題を集め、その後もたびたびリニューアルを重ねて味の厚みとコクを磨いてきた。
ブランドは2020年に全米展開へも踏み出し、2025年にはビールらしさをさらに強化した中味・パッケージに刷新。
キーワードは「アルコール0.00」「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」「プリン体ゼロ」。
購入メモ|一次情報
購入場所はファミマ。350ml缶、実売はおよそ150円前後。
冷蔵庫で4〜5℃まで冷やし、薄肉のパイントに勢いよく注いで炭酸を立て、泡は1.5cmをキープ。
別日は7℃で再テイスティング。温度が上がると穀物感がわずかに顔を出すが、基本はクリーンな設計。
外観|グラスに注いだ表情
明るいゴールド。泡はきめ細かく持続は短〜中。発泡は細かく立ち上がる。
香り(アロマ)
立ち上がりは控えめ。アロマホップ由来のハーバル〜軽い柑橘皮、穀物のクリーンな香り。
甘香は少なく、後半にミネラル感。
味わい(パレット)
口当たりはクリア。苦味は弱〜中で、舌先に小さくアクセントを置いてすぐに引く。
モルトの甘みは抑制的で、設計の狙いどおりキレが先行。
食事と合わせても味を邪魔しない。
質感(テクスチャー)と余韻
発泡は中、当たりはシャープ。余韻は短めで、のど越し後はクリーンに収束。
次の一口が早いタイプ。
適温とグラス
おすすめ温度は4〜6℃。キレ重視のドライ志向なら低め、香りをわずかに拾うなら6〜7℃。
グラスはパイント(ノニック)か小ぶりのチューリップ。泡を1.5cmほど残す。
ペアリング提案(すべてコンビニで揃う)
- サラダチキン(プレーン)|高たんぱくで油分控えめ。クリーンな味と相性が良い。
- 枝豆(塩ゆでパック)|塩味と青みが軽い苦味を引き立てる。
- 唐揚げ(惣菜)|油分をキレで断ち、後味を軽くする。
- ミックスナッツ(食塩不使用)|香ばしさが穀物感と馴染み、飲み口は崩れない。
スペック表
| 商品名 | オールフリー(ALL-FREE) |
|---|---|
| 区分 | ノンアルコールビールテイスト飲料(炭酸飲料) |
| アルコール | 0.00% |
| 表示 | カロリーゼロ/糖質ゼロ/プリン体ゼロ※ |
| 内容量 | 350ml(缶)ほか 500ml・250ml・334ml瓶など展開 |
| 発売 | 2010年(以降、複数回リニューアル) |
| メーカー | サントリー |
※食品表示基準:100mlあたり5kcal未満を「カロリーゼロ」、0.5g未満を「糖質ゼロ」、0.5mg未満を「プリン体ゼロ」と表記可。
シリーズ展開と最新動向
- 全米展開:2020年に米国全土での取り扱いを開始。
- 最新リニューアル:2025年、味わいに厚みとコクを加えビールらしさを強化。
- 派生品:オールフリー クリア〈レモン&ライム〉/〈ビターオレンジ〉、〈ライムショット〉、機能性表示の「からだを想うオールフリー」など。
人気度・市場ポジション
ノンアルコール飲料市場は拡大基調で、上位ブランドの一角として安定した購入・再購入の支持を得ている。
健康志向と“昼でも飲める”シーンの広がりが追い風。
甘辛・濃淡チャート(ビールver.)
横軸=甘み↔ドライ、縦軸=ライト↔フルボディ。
本品は「ドライ寄り×ライト〜ミディアムライト」。
香味レーダーチャート(ビールver.)
軸=ホップ香/麦芽コク/苦味/キレ/余韻。5段階評価。
ホップ香2.0〜2.5、麦芽コク2、苦味2.5〜3、キレ4、余韻2.5のイメージ。
写真(オリジナル)
ビールとしての立ち位置|誰に刺さるか
クラフトの華やかさは求めず、日常の食中に寄り添う設計。
アルコールを避けたい昼の会食や移動前、糖質管理中でも“ビールらしさ”を保ちたい人に合う。
モイの〆酒評
ゼロの軽さに、ちゃんと“ビールらしさ”を残す。
喉が求めるのは泡とキレ。そこだけは絶対に外さない。
昼でも夜でも、体調と予定に寄り添う優等生。
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