『心の故郷 諏訪』小さな恩返しができた。御神渡りと木遣り、そして日本酒。僕が諏訪、この物語を応援する理由。

旅の中で、ふいに「推し」ができる瞬間ってある。
今回の諏訪が、まさにそれだった。
諏訪湖の景色、温泉、酒、そして“声”で伝わる伝統。
気づけば僕は、諏訪の物語にどっぷり浸かっていた。
この記事は、僕が触れた諏訪の魅力を総動員して、いま動いている「御神渡り」ドキュメンタリー制作プロジェクトを応援するためにまとめた一節です。

目次

まずは、上諏訪温泉。景色がご褒美すぎた

上諏訪温泉の露天風呂から望む諏訪湖。湯面が鏡のように空を映し出している風景 湯面に空が映って、諏訪湖が“もう一段深く”見える瞬間。
これだけで来た価値があった。
(上諏訪の宿にて)

諏訪は、上諏訪と下諏訪で“同じ温泉地”なのに、体験の表情が違う。
とくに下諏訪は、共同浴場の文化がちゃんと日常として息をしていて、旅人にもやさしい。

下諏訪温泉の共同浴場「新湯」の看板。落ち着いた温泉街の通りに馴染んでいる様子 下諏訪温泉「新湯」
こういう看板が、普通に街の中にあるのが諏訪。
“生活の中の温泉”が当たり前にある街。

温泉が「観光」じゃなく「日常」
だからこそ、湯上がりの空気も、街の呼吸も、やけに自然なんだと思う。

参考:下諏訪観光(共同浴場・温泉街案内)
https://shimosuwaonsen.jp

湯の中身まで、ちゃんと“好き”だった

青いタイル張りの趣ある小さな温泉浴槽。透明な湯が静かに満ちている このサイズ感が逆に落ち着く。
湯と“会話”できる内湯。

派手じゃない。
でも、ちゃんと“効いてる”。
いい湯は足が『スゥーッ』と軽くなる
諏訪の湯って、整い方がうまい気がする。

諏訪の魅力は「湖」だけじゃない。社と祈りが、町の背骨になってる

諏訪を歩いていて思ったのは、神社や祭りが“飾り”じゃないこと。
ちゃんと町のリズムの中にあって、旅人の僕ですら、その気配を肌で感じる。

諏訪大社の神楽殿。大きな注連縄と大太鼓が据えられた厳かな木造建築 諏訪大社の舞台 注連縄と大太鼓
音が鳴っていないのに、空気が“鳴っている”感じがした。
白華山慈雲寺の境内にある、白砂と岩が美しく配置された禅寺の庭園 白華山慈雲寺の白砂と石の庭。
歩幅が自然と小さくなる場所。
諏訪は“静けさ”が上手い。

旅って、派手な観光地を回るだけじゃなくて。
白華山慈雲寺のように、
「静かに背筋を伸ばされる場所」
が一枚あるだけで、記憶の深さが変わる。

霧ヶ峰(車山神社)“山の上の小さな社”が、旅を締めてくれた

ピークまで上がると、圧倒的な景色のスケールが広がる。
風が強くて、空が近い。
そして、山頂にぽつんとある社が、妙に頼もしい。

霧ヶ峰の車山山頂。岩場の上に建つ車山神社の祠と木の鳥居 霧ヶ峰(車山神社)
岩の上の鳥居と小さな祠。

2時間もあれば往復できる。
スタートとゴールを見渡せるロケーション。
登った人だけが会える景色。
山の上で手を合わせると、ここでも「スゥーッ」と心が軽くなる。
諏訪って、こういう“整え方”が自然に用意されてる気がする。

諏訪湖は、周ると“地図”じゃなく“記憶”になる

諏訪湖は眺めるだけでも綺麗。
でも僕は、あえて「身体で周る」側へ回った。
自転車で湖を一周するやつ。

諏訪湖のサイクリングロードに停車したロードバイク。背景に広がる湖面と遠くの山々 諏訪湖畔で一枚。
なぜか常に向かい風なのは僕への試練。
でも湖が“広い”と脚が勝手に回る。
スワイチ(諏訪湖一周)達成認定証と、緑色をした公式記念缶バッジ スワイチ達成。
このバッジ、地味に嬉しいやつ。

「湖の向こう側」だった景色が、自分の走った距離として体に入ってくる。
一周したあと、諏訪湖が少しだけ「自分のもの」になった気がした。

飲み歩き。諏訪は“酒”があるだけじゃなく、酒が似合う

そして、ここ。
僕が毎年諏訪を訪れることを決定づけたのは、諏訪の飲み歩き文化だった。
「飲む」じゃなくて「歩く」
町の空気ごと感じながら飲む感じ。

諏訪の飲み歩きイベント参加者が手にする、首掛けの参加証と専用のお猪口 飲み歩きの実感は、こういう一枚に全部出る。
首から下げた参加証。
そして、手の中の一杯。
諏訪の酒は身体に自然と『スゥーッ』と染みてゆく

僕は“旅先で一杯”が好きだけど。
諏訪は、その一杯が「町の歴史」と接続しやすい場所だった。
神社がある。
酒蔵がある。
温泉がある。
湖がある。
山がある。

そして、伝統を守る人の声がある。

きっかけは「酒ぬのや本金酒造」の発信だった

今回、僕がプロジェクトを“応援する側”へ踏み出したきっかけ。
それは、心から愛する酒蔵

【酒ぬのや本金酒造】

の投稿をたまたま見たことだった。
情報というより…
本金九代目蔵元 宮坂恒太朗氏の言葉の熱が届いた。

酒ぬのや本金の歴史を感じさせる、錆の浮いた渋い金属看板 現地で見つけた「本金」の気配。
こういう“看板の渋さ”に弱い。
酒ぬのや本金の公式Instagramアカウントによる、御神渡りクラウドファンディング周知の投稿画面 本金の投稿で見て、これは行かなきゃってなった。
情報じゃなくて“熱”が届いた感じ。
参考:酒ぬのや本金 公式Instagram
https://www.instagram.com/k_honkin/

木遣り保存会。諏訪の伝統は“声”で胸に、魂に入ってきた

諏訪の木遣り保存会の方々。
あの神々しい木遣り唄に触れた瞬間、僕の中で「諏訪」が“観光地”から“物語の土地”に変わった。

法被を着た諏訪木遣保存会の方々が、威勢よく木遣り唄を披露している場面 木遣隊。
諏訪の木遣り保存会の方々の神々しい木遣り唄。
“声”が、町の歴史そのものに聞こえた。

僕はまだ行けていない
天下の奇祭・御柱祭

でも魂の合図となる、この声。
一音目でざわついた街の空気が静寂へ変わる。
旅人の僕は思わず背筋を正した。
その魂を揺さぶる木遣り保存会の方から目を離せなかった。
木遣り保存会の方々のおかげで、諏訪の伝統と歴史に触れることができました。
本当に、ありがとうございました。

そして僕は思った。
こういう“声の文化”が息をしている町だからこそ、御神渡りという神秘もまた、切実に守られてきたのだろうと。

諏訪の冬の奇跡「御神渡り」いま記録し、次へ渡す

諏訪湖の「御神渡り(おみわたり)」は、冬の結氷期に現れる氷の隆起。
古くから「神さまが湖を渡った跡」とされ、八剱神社が観察・記録を積み重ねてきた。
そして近年は、暖冬などの影響で出現しない年も増え、いま“記録して残す”意義がいっそう大きくなっている。

“起きなくなってから惜しむ”では遅い。
だから今、その神秘を記録し、未来へ渡すためのドキュメンタリー制作プロジェクトが進んでいる。

クラウドファンディングREADYFORの支援者ページに表示された自分のプロフィール画面 READYFORの画面。
“応援”って、こういう形にもできる。
READYFORのプロジェクトページに投稿した、執筆者モイによる応援コメント 僕の応援コメント。
旅で感じた諏訪の魅力を、そのまま言葉に置いてきた。
READYFORの支援プラン選択画面。エンドロールに名前が載るプランが選ばれている 僕が選んだリターン。
エンドロールに名前を載せる。
金額的には本金 純米大吟醸より少ない。
小さいけど、確かな参加。
支援ページ(READYFOR|長野県諏訪 御神渡り の神秘に迫るドキュメンタリー映画を作りたい!)
https://readyfor.jp/projects/omiwatari

諏訪は、歴史も魅力も“点”じゃなく“線”でつながっている

温泉に浸かって。酒を飲んで。湖を周って。山に登って。
そして、木遣りの声に触れて。
その全部が一本の線になって、今回のプロジェクト支援につながった。

諏訪の伝統や歴史は、誰かの情熱で守られてきた。
今度は僕らが、次へ渡す番。

もし諏訪の支援に心が動いたなら。
その歴史の片隅に、あなたの名前を置いてみませんか。

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