ホテル晴山 朝食和膳
戸倉上山田温泉の朝食も…
もちろん温泉から始まります。
ホテル晴山の食事は、和の朝膳が整い、小鍋の炎のやさしい灯に漆椀が照らされ…
旅の一日が静かに始まります。

朝食の全貌|“整える”ための定番が勢ぞろい
主役はもちろん小鍋の源泉城山2号使いの湯豆腐。
脇を固めるのは炊きたてご飯と焼き魚、だしが香る味噌汁。
玉子焼きとハムに瑞々しいサラダ、納豆と生卵、梅干しと香の物まで過不足なく並びました。
体に負担をかけず、塩分とエネルギーを気持ちよく補えますね。



湯豆腐が主役|城山源泉2号を100%使用
小鍋の中で豆腐と白菜、ねぎ、きのこがふつふつと息づく。
ここで特筆すべきは、だしではなく城山源泉2号を100%使った湯豆腐であること。
口当たりはほのかにまろやか、輪郭の角も丸い甘みを感じ、豆腐の甘さがさらにきれいに立ち上がりました。
「温泉地の朝」を味に変換したら、きっとこの鍋になる。主役の名にふさわしい存在感です。


炊きたてご飯と焼き魚|湯気と香ばしさで二杯目へ
おひつの蓋をそっと外すと、粒の輪郭が立った白がふわり。
まずは茶碗半分で湯豆腐と合わせ、次に焼き魚の塩味で一気に二杯目へ。
気づけばおかわりを一杯お願いしていました。
朝は控えめに、のつもりが湯気と香りの幸福……。
正しい誤算です。

小鉢いろいろ|タンパク質と塩分をやさしく補給




旅行の朝の余白はこういう所からつくります。
ラウンジへ移動|モーニングコーヒーと飲泉という二択
食後はラウンジでモーニングコーヒーのセルフサービス。
提供時間は朝7:00〜9:30、夕方は15:00〜20:00に開いています(館内掲示より)
さらにここではもちろん朝、汲みたての城山2号源泉を飲泉可能。
少量をゆっくり、ほどよく熱い温度で。
胃のあたりが落ち着き、体の芯がもういちど温まります。
※飲泉は掲示のルールと体調に合わせて無理なく。



千曲川が教えてくれること|古写真と2019年の記憶
ラウンジの棚には古い写真が額装で飾られています。
千曲川と崖にはさまれた細道を、フォードT型が走る戸倉の一場面。
この一枚は、2019年の大雨に備え倉庫を整理した際に見つかったもの。
ホテル晴山はその時に、浸水被害は最小限で免れました。
湯の町が千曲川とともに歩んできた歴史を思い、カップを置いてしばし見入り、考えます。
自然の優しさと美しさ、そして怖さ。
改めて考える時間でした。


実用メモ|迷わず気持ちよく朝を過ごすために
- 朝食会場:館内食事処(席案内あり)
- 提供時間:チェックイン時の案内をチェック。
- ご飯:おかわり可。スタッフさんに声がけ。
- 飲泉:ラウンジで城山2号源泉を提供。掲示の注意に従って少量から〜
- コーヒー:ラウンジのセルフで朝7:00〜9:30、夕方15:00〜20:00。
泉質の予習|旅の理解が一段深くなるリンク集
温泉の“きき方”は泉質で変わります。到着前や湯上がりに気になる方は、こちらの泉質辞典もどうぞ。
塩化物泉 / 硫酸塩泉 / 炭酸水素泉 / 単純泉 / 硫黄泉 / 二酸化炭素泉 / 含鉄泉 / 放射能泉
まとめ|湯気の向こうに、静かな満足
源泉100%の湯豆腐は、温泉そのもののやさしさで朝の体を内側から温めてくれました。
炊きたての二杯目、香ばしい焼き魚、だしの湯気、椀の光沢。
最後はラウンジでコーヒーに飲泉…好みで締めるのが心地よい。
派手さより「整う」を選びたい朝に、ホテル晴山の朝食はしっかり応えてくれます。
次編予告|大浴場をじっくり
次は大浴場編へ。
湯舟の表情や城山源泉2号の肌ざわりを、写真と体感で丁寧に追いかけます。



