ユンが大好きな日本酒があります。
長野県・上諏訪の酒蔵、酒ぬのや本金酒造が造る夏酒。
「本金 純米 雨あがりの空と」です。
名前からして、なんだか爽やか。
でも実際に飲んでみると——。
日本酒なのに、レモネード?!
白麹が生み出すキュッとした酸。
信州諏訪産・美山錦のやわらかな旨み。
日本酒の枠から少しだけ飛び出したような、夏によく似合う一本でした。

本金「雨あがりの空と」

長野県諏訪市、上諏訪の五蔵のひとつ酒ぬのや本金酒造。
その本金が夏酒として仕込むのが「雨あがりの空と」です。
今回のボトルは、長野県諏訪産の美山錦を使用。
アルコール度数は15度。
精米歩合は麹米55%、掛米65%です。
| 銘柄 | 本金 純米 雨あがりの空と |
|---|---|
| 蔵元 | 酒ぬのや本金酒造 |
| 種類 | 純米酒 |
| 原料米 | 長野県諏訪産 美山錦 |
| 精米歩合 | 麹米55%/掛米65% |
| アルコール度数 | 15度 |
| 内容量 | 720ml |

なぜ日本酒なのにレモネードみたいなのか
この酒の面白さは、やっぱり白麹。
一般的な日本酒造りでは黄麹が多く使われますが、「雨あがりの空と」には、クエン酸を多く生み出す白麹が使われています。
白麹は焼酎造りでもよく使われる麹。
クエン酸によって醪を酸性に保ち、雑菌が繁殖しにくい環境を作りやすいという特徴があります。
そして、そのクエン酸が味にも効いてくる。
本金では、白麹を実際に噛むと皮のついたレモンを思わせる爽快な味がすると紹介しています。
なるほど。
僕が飲んで最初に感じたのも——。
「日本酒なのにレモネード?!」
でした。

注ぎたてには、わずかな微発泡感
グラスへ注いでみると、透明一辺倒ではなく、ほんのり淡い色が見えます。
そして注ぎたて。
グラスの中には、小さな気泡がわずかに残っていました。
強い発泡酒ではありません。
でも、この繊細な泡と白麹の酸が合わさると、さらに軽快に感じます。

ひと口飲むと、後味キュッ!
口に入れた瞬間は、美山錦らしい穏やかな米の甘み。
ところが、そのまま甘く終わりません。
後味キュッ!!
レモンを思わせる酸が現れて、口の中を一度きれいにしてくれます。
酸っぱいだけではなく、その前にちゃんと日本酒の旨みがある。
だからレモネードみたいなのに、日本酒として成立しているんですね。
「雨あがりの空と」という名前

この名前にも、本金らしい物語があります。
9代目蔵元杜氏・宮坂恒太朗さんが、ある雨の日に思い浮かべたのが、RCサクセションの「雨あがりの夜空に」だったそうです。
そこから、夏の夕立。
雨がやんだあとの涼しさ。
カエルの声や、虹がかかった景色。
そんな記憶が重なって、この酒の名前へつながっていきます。
ただし「夜空」ではなく、「空と」。
昼間の野外イベントなどでも、みんなでワイワイ飲んでもらいたい。
そんな思いから「夜」を外したそうです。
ボトルの裏にも、こうあります。
爽やかに広がった青空と一緒に飲んでもらいたいと想いを込めて名付けました。
酒の名前を知ったあとで飲むと、このレモンのような酸が、本当に雨のあとの空気みたいに感じてきます。
本金のラベル、集めたくなります
本金を何本か飲んでいて気づくのが、ラベル。
光が当たると表情が変わる、メタリックな質感です。
並べてみると、僕にはなんとなく——。
聖闘士星矢の聖衣(クロス)みたいに見えてくる(笑)
銘柄ごとに色や雰囲気が違うから、妙に集めたくなります。

酸味のある料理と。ツルヤの信州りんごを合わせる
本金のInstagramでは、「雨あがりの空と」にビネガーなど少し酸味のある料理を合わせるのもおすすめされています。
稚鮎のフリット、ガーリック、牡蠣、夏の高原野菜なども候補。
そこで今回は、ツルヤで見つけた「フルーツチーズサンド 信州りんご」を合わせてみました。

チーズのコクに、りんごのやさしい甘酸っぱさ。
そこへ白麹由来の爽やかな酸。
これはよく合います。
日本酒のペアリングというより、どこか白ワインを合わせているような感覚もあります。
本金のお菓子も一緒に

こちらは、本金酒粕サブレと、杉樽の香りがするおからチップス。
酒粕サブレのやさしい甘さ。
おからチップスは、噛むとふわっと杉樽を思わせる香り。
日本酒だけを持ち帰るのではなく、こういう蔵のお菓子まで一緒に楽しむと、家に帰ってからも上諏訪の続きを味わえます。
撮影している間に
ボトルを撮って。
ラベルを撮って。
グラスも撮って。
ようやく戻ってみると——。
ユンが飲み干していました(笑)
さすが、ユンの大好きな一本です。

酒ぬのや本金酒造という小さな蔵
酒ぬのや本金酒造の創業は宝暦6年(1756年)。
今では家族を中心に酒造りを続ける、小さな酒蔵です。
平成20年からは9代目蔵元・宮坂恒太朗さんが杜氏を引き継ぎ、諏訪の米や土地の個性を生かした酒造りを続けています。
そして「本金」という名前にも意味があります。
「本当の一番(金)の酒を醸す」
さらに「本」と「金」という左右対称の文字から、「裏表のない商売」という思いも込められているそうです。
先日の「上諏訪街道まちあるき呑みあるき」でも、本金の前ではずいぶん楽しませてもらいました。
▶ 上諏訪街道まちあるき呑みあるき2026|本金ラヴァーズ、宴の終盤へ
酒だけではなく、人にまた会いたくなる。
僕にとって本金は、そんな蔵になっています。
よい酒 よい時 本金
ボトルの横に、小さく書かれていました。
「よい酒 よい時 本金」
いいフレーズですね。
旅先で飲んでも。
家へ持ち帰ってユンと飲んでも。
酒そのものだけでなく、そのときの景色や会話まで一緒に残る。
「雨あがりの空と」は、そんな本金らしい一本でした。
〒392-0004
長野県諏訪市諏訪2丁目8-21
TEL:0266-58-0161
公式サイト:
https://honkin.net/
公式Instagram:
@k_honkin
※営業時間・営業日は変更になる場合があります。訪問前に公式サイト・SNSをご確認ください。
※本記事はモイ本人が購入・実飲した体験をもとに作成しています。
※商品仕様は今回撮影したボトル表記を優先しています。醸造年度によって原料・精米歩合・酒質・価格などが変更される場合があります。
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