ようこそ、“いちばんやさしい湯けむり”へ。
温泉の世界に、はじめて足を踏み入れるなら――
最初に出会ってほしいのが、この「単純温泉(たんじゅんおんせん)」。
名前はシンプル。だけど、湯はただものじゃない。
クセがないのに、ふんわり深い。
湯の中に溶け込む成分は控えめだから、肌にやさしく、心にもやさしい。
まるで春先の陽だまりに包まれるような、そんな感覚にさせてくれるんです。
単純温泉とは?
泉質名に「単純」とあるのは、
温泉法で定められた成分が1kg中に1g未満しか含まれていないことから。
つまり、「濃くない=効かない」ではなく、余計な刺激がないからこそ、全身にじんわり染みわたるという真逆の魅力。
無色透明・無味無臭の湯が多く、どこまでもピュア。
小さな子どもから高齢者まで、安心して入れる泉質として愛されています。
じんわり効く、穏やかなチカラ
単純温泉の効能は、ひとことで言えば「からだとこころを、そっとほぐす」こと。
主に次のような不調にぴったりです:
- 慢性的な疲労やストレス
- 筋肉痛・関節痛
- 冷え性
- 不眠や自律神経の乱れ
とくに睡眠の質が落ちている人や、精神的に疲れている人にはおすすめ。
ぬるめの湯に長くつかれば、夜は深い夢の世界へ誘ってくれます。
こんな人に、ぴったり
- 温泉ビギナーのあなた
- 敏感肌で、刺激が不安なあなた
- のんびり長風呂を楽しみたいあなた
- 気軽に日常の疲れをリセットしたいあなた
誰でも受け入れる。すべてを包み込む。
そんな単純温泉は、まさに“オールスター泉質”。
はじめての一歩にも、何度目かの癒しにも。
名湯で出会う、やさしさの本質
- 道後温泉(愛媛)
日本最古の温泉地。無色透明の湯と、レトロな街並みに癒される。 - 下呂温泉(岐阜)
日本三名泉のひとつ。なめらかな湯ざわりと抜群の肌なじみ。 - 由布院温泉(大分)
霧の山あいにたたずむ静寂の湯処。心が深呼吸する場所。
それぞれに、異なる景色。
でも湯の中にある“やさしさ”は、どこも変わらない。
それが単純温泉という泉質の、最大の魅力です。
温泉ソムリエ モイのひとことメモ🧖♂️
難しいことは、いったん忘れていいんです。
湯に浸かって、はぁ〜とため息が出たら、それだけでOK。
単純温泉は、湯のことを知らなくても楽しめる「いちばん自由な湯」。
そして、何度でも帰ってきたくなる湯でもあります。
さぁ、まずはここから。
あなたの温泉旅を、静かにはじめてみませんか?
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