【含鉄泉(鉄泉)】カラダに鉄がグングン来るぅぅぅ!“赤湯”で鉄分チャージ全開だッ!!

含鉄泉とは?

初めて湯口から流れ落ちる赤銅色の湯を見た瞬間、胸が高鳴る。
この色は単なる「にごり」ではなく、総鉄イオンが 20 mg/kg 以上という厳格な基準を満たした“鉄の祝福”の証。
地下深くで鉄をまとい、地上に現れた途端に空気と恋をし、酸化して赤く染まる――そのドラマこそが含鉄泉である。
ほんのり金気を帯びた香り、肌にまとわりつく重厚なテクスチャ。
そのひとしずくが、あなたの血の川をゆっくりと温め、巡らせる。

二つの顔をもつ泉質

含鉄泉は大きく分けて二価鉄(Fe2+)主体の“含鉄(II)―塩化物泉”と、三価鉄(Fe3+)が主役の“含鉄(III)泉”に分かれる。
前者は塩気も相まって保温力が高く、湯冷め知らず。
後者はやや渋みを帯びた金気が強く、肌当たりはマイルド。
どちらにせよ湯の色は時間とともに黄緑→黄→茶褐へと深まり、いまこの瞬間しか出会えない色を見せてくれる。

体を満たす“赤”のちから

  • 鉄欠乏性貧血・月経不順のサポート
  • 冷え性・低血圧の緩和
  • 慢性疲労・虚弱体質のリカバリー
  • 自律神経バランスの調整

湯は飲めなくとも、皮膚から微量の鉄イオンが経皮吸収されるといわれ、入浴後の頬のバラ色はその証拠。
ただし高血圧や心疾患のある方は長湯を避け、休憩を挟みつつ楽しむこと。

こんなあなたに

「最近ふと立ちくらみが増えた」「指先がいつも冷たい」――そんな声なきサインを感じたら、鉄分サプリの前に温泉という選択肢を思い出してほしい。
温もりとともに広がる鉄のヴェールが、あなたの血流をそっと後押しする。

含鉄泉の名湯ガイド

  • 赤湯温泉(山形県):平安の昔より“赤湯”と親しまれる深紅の名湯。蔵王連峰を望む朝風呂が格別。
  • 有馬温泉・金泉(兵庫県):塩分×鉄の最強コンボ。湯上がり肌はぽかぽか&しっとり。
  • 湯原温泉・砂湯(岡山県):旭川のほとりに湧くワイルドな露天。夜空と赤湯のコントラストが神秘的。

温泉ソムリエ モイのひとこと

湯船に映る赤は、鉄が見せる“命の色”。
おそるおそる足を沈めた瞬間、血流は川幅を広げ、心はゆるやかに満ちてゆく。
さあ、赤い力をその身に宿し、明日のあなたへ大きく一歩を刻もう。🔥

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