MOHILOG EXTRA EDITION
号外③|酒がつなぐ人、街に響く木遣り唄
2026.10.03
上諏訪街道 まちあるき呑みあるき
上諏訪街道 まちあるき呑みあるき
真澄をあとにして、再び五蔵街道へ。
ここからは、予定していた再会だけではありません。
知らなかった人と言葉を交わし、
会いたい友人とはなぜかすれ違い……。
そんな街の向こうから、諏訪らしい声が聞こえてきました。
目次
真澄を出たら、千葉県民発見
甲子の日本酒バッグを持った青年を発見!
気になって声をかけてみれば、なんと千葉から。
お名前はキャンディさんとのこと。
嬉しいですね〜。
チバチーバ〜。
さっきまで名前も知らなかった人たちと、気づけば一緒に写真を撮っている。
酒がひとつ真ん中にあるだけで、距離がぐっと縮まります。
いいですね。酒に集う仲間。
一昨年の友人K君は……絶妙に会えない
もうひとり、どうしても会いたい人がいます。
一昨年の呑み歩きで友達になり、去年はへべれけになった僕と夜まで一緒に過ごしてくれた……心の広いK君。
今年ももちろん連絡しています。
「真澄に並んでるよ」
「本金行くよー」
僕らも動く。
K君も動く。
……なのに。
絶妙に会えない。
同じ上諏訪にいるはずなのに、見事なまでのすれ違い。
会いたいのに会えない。
これはこれで、呑み歩きらしい思い出なのかもしれません(泣)
あ……木遣り唄だ………!!
!!!
あ……木遣り唄だ………!!
おんべを高く掲げ、手を天へ。
若い女性の木遣り隊の声が、上諏訪の街に響きます。
その声が入った瞬間、賑わっていた通りの空気が少し変わる。
歩いていた人も。
酒を手にしていた人も。
足を止め、その姿と声に惹きつけられていました。
木遣りは、諏訪の御柱祭には欠かせない唄。
御柱を曳く人たちの心をひとつにし、力を合わせるため、大切に受け継がれてきたものです。
そして木遣り衆が手にする「おんべ」。
木の棒に、かんなで削った房を取り付けたもの。
木遣りとともに大きく振られるその姿も、諏訪の祭りを思わせます。
酒で賑わう通りの真ん中に、こうして土地の文化が自然にある。
ただ飲んで終わらない。
僕が上諏訪へ何度も戻ってくる理由は、こういうところにもあるんです。
街に響く木遣り唄。ぜひ音と一緒に。
あ。
この声は……。
木遣り保存会のCさんだ!
やっと会えた!!
聞き覚えのある声に気づいて、すぐに分かりました。
「去年はありがとうございました。今年もよろしくお願いします!」
Cさんもお酒を飲まれる方なのですが、木遣りの最中はなかなか飲めません。
周りは日本酒だらけ。
これは、なかなか大変そうです(笑)
「あとで、お酒持ってきますね♪」
そんな約束をして、いったんお別れ。
お疲れのところ、快く写真にも応じていただきました。
本当にありがとうございます。
そして、またパシャ。
後ろを見れば、この日は歩行者天国。
普段なら街を動かしている信号も、静かに役目を休んでいます。
こういう景色も、この日だけの上諏訪ですね。
ここまで来ると。
保存会に入隊する日も近いのか……!?
酒を飲みに来たはずが、すっかり木遣りにも惹かれています。
少しずつ、上諏訪の午後に酔いしれてきました。
あの声と、おんべが入るだけで、酒で賑わう街の空気が一瞬で“諏訪”になる。
それを目の前で感じられることが、本当に嬉しい。
呑み歩きを楽しませてもらいながら、その土地が大切にしてきたものにも触れられる。
上諏訪街道まちあるき呑みあるきの、好きなところです。
TO BE CONTINUED
そして、本金へ。
偶然出会った人。なかなか会えない友人。
街に響く木遣り唄。
そんな上諏訪の午後を歩きながら、次の酒蔵へ向かいます。
次はいよいよ——。
酒ぬのや本金酒造。
太一KEG。
本金ラヴァーズ。
そして、だんだん怪しくなる僕の記憶……。
宴は、もう少し続きます。
※本記事は2026年10月3日にモイ本人が体験した内容をもとに執筆しています。
※人物との会話は当日の記憶をもとに、読みやすい形へ整えています。

