前回の旅は、雨上がりのエクシブ伊豆で朝を迎えました。
「また、ただいまと言いに来よう」
そう思いながらチェックアウトしたのが6月の終わり。
そして季節は7月
今回は――
久しぶりの家族4人旅です。
目的地は軽井沢2泊3日
1泊目はエクシブ軽井沢
そして2泊目は、サンクチュアリ・ヴィラ軽井沢
ただし。
今回の旅は、ホテルへ向かう前から少々様子が違いました。
なぜなら――
僕たち、まず空を飛びます。
「私、空飛びたい」から始まった今回の旅
家族4人の予定が合い、久しぶりに皆で旅行。
プランを練っているとユンが、さらっとひと言。
『私、空飛びたい』
……ん?
『パラグライダーやってみたいの』
!!
僕は高所恐怖症です。
高い所…登山は好き、
でも、自分の身体ひとつで飛んでいるのは……ね。。
話が違います(笑)
少し返事に困りましたが、せっかくユンがやってみたいと言っているし。
それならと旅のルート周辺を探してみると、長野県青木村にパラグライダーを体験できる場所を発見。
連絡してみると……。
空いてました。
空を飛ぶなら穏やかな朝の時間が良いとのことで、AM8:30に予約。
『とれたよ、パラグライダー』
その時のユンの顔。
こんなに嬉しそうな顔を見るのは、久しぶりだった気がします。
……よし。
飛ぶか。
朝8:30 青木村から家族旅が始まる
そして当日。
朝8時、青木村の待ち合わせ場所へ到着したことを電話で伝えると、ほどなくして一台のバンがやってきました。
車体には、
『Let’S Fly!』
……いやいや。
そちらはもう完全に飛ぶ気満々ですが、僕はまだ心の準備ができていません(笑)
先導車について、まずはパラグライダーの拠点へ向かいます。
途中、窓の外にきれいに刈られた芝生が見えました。
その真ん中には、明らかに意味がありそうな目印。
あ。
ここ、着陸地点だ。
すぐに分かりました。
ということは……。
今から、この上空からここへ戻ってくるわけですね。
少しずつ、今日やることが現実味を帯びてきます。
誓約書にサイン。もう後には引けない
受付を済ませ、体験フライトの申込書と誓約書へサイン
もう、後には引けないな。
この一筆で、完全に当事者です(笑)
ちなみに僕たちが選んだのは、インストラクターの方と一緒に飛ぶタンデムフライト。
申込時の料金は1人13,000円
高低差〜約700m 〜約15分 もちろん自分で操縦するわけではありませんので安心です。
今度はバンに乗り込み、テイクオフ地点へ
Let’sFlyと書かれたあの送迎バンへ乗り込み、向かう先は、
テイクオフ場!約1000m
家族4人にスタッフさんを加え、6名を乗せたバン。
見るからに頼りになる雰囲気の校長、岸さんがスタッフさんと近況を話しながら山へ向かってハンドルを握ります。
最初から、なかなかの道です。
狭い、そして急。
6人を乗せたバンが、ぐんぐん標高を上げていきます。
登れば登るほど、僕の心拍数まで上がっていくような。。
やがて舗装路が終わり、山の中の未舗装路へ。
校長の岸さんから、
『ここから少し道が悪くなるので気をつけてください』
と声が掛かります。
車体を揺らしながら進む細い林道。
……お。
これはマウンテンバイクで下ったら気持ちよさそう。
高いところへ向かっている恐怖より先に、MTB乗りの血が少し騒ぎました(笑)
ただし。
登るにつれ、そんな余裕も少しずつ消えていきます。
路面はさらにワイルドに。
急坂。
ヘアピン。
そしてまた急坂。
行き止まり……ではありませんでした
しばらく走ると……。
目の前にロープ。
え?
行き止まり?
と思ったら、助手席のスタッフさんが車を降りてロープを外しました。
そして何事もなかったかのように、その先へ。
…………。
ワクワク。
ドキドキ。
いや、どちらかというとドキドキの比率が上がってきたぞ。
来てはいけない秘密の場所へ来てしまったような気分
そして、木々の向こうが、急に明るくなりました。
森が途切れます。
その先に見えたものは――。
うわ……。
眼下に青木村の町並み、山々の間に田畑や家々が小さく見えます。
景色だけなら…いつもなら……ものすごくきれいだな。
と思いますが、今回はここからテイクオフ。。
谷を見るとそのまま落ちていくような芝生の斜面。
ゴクリ……。
ここから……か。
怖ぇぇ。。
ここへ来るまで『面白そう』『良い景色だな』なんて言っていた僕は一瞬で現実に戻されました。
「ではまず奥様〜」
斜面を見つめている僕とは対照的に、スタッフさんは実に軽やかです。
『大丈夫ですよ〜少し小走りすれば、あっという間ですから』
そうなんですね。
あっという間なんですね。
…………。
すると。
『ではまず奥様〜用意しますのでこちらへお願いします♪』
…………。
………………。
ついに、この時が来てしまった。
ユンはスタッフさんにハーネスを装着してもらいます。
カチャ。
カチャ。
一つひとつ確認しながら金具が留められていく。
あ……。
もうすぐだな……。
僕の心配をよそに、本人はそれはもう楽しそうに笑っています。
ユン、大丈夫かな。
いや。
ユンは大丈夫そうだ。
強いな。。
横で見ている僕の方が、よほど緊張しています。
大丈夫だよ。
大丈夫。
自分に言い聞かせます。
走って――そして、空へ
あっさりと準備が整いました。
ユンとインストラクターさんが斜面へ。
そして――走る。
あああ……。
もう……。
う……浮いてるよ……。
本当に、ほんの一瞬でした。
走り出したと思った次の瞬間には、足が地面から離れている。
僕があれだけ怖がっていた『空を飛ぶ』という出来事が、目の前であまりにも自然に始まりました。
ふわり。
カラフルな翼が山の向こうへ浮かんでいきます。
さっきまで隣にいたユンが、もう空へ。
少しずつ斜面から離れ。
眼下の町へ向かって進んでいきます。
怖そう……。
でも。
きれいだな。
その二つが、頭の中で同時に存在します。
どんどん小さくなっていく二人。
山と山の間に広がる青木村。
緑の田畑。
小さく連なる家々。
その景色を今、ユンは空から見ているんだな。
あんなに『飛びたい』と言っていたユン。
本当に飛んでしまった。
見送る僕まで、少し嬉しくなる。
そして同時に、ある事実にも気づき始めます。
次は僕がやるんだな。
……………………。
そして、僕の番
空を見上げていると、背後から声がしました。
『さ、ではモイさんもいきましょう!』
え。
あ……。
はぁ、、
さっきまでユンを心配していたはずなのに。
今度は僕です。
目の前には、あの急斜面。
その先には、さっきまで見ていた青木村の景色。
不思議なことに。
怖い。
ものすごく怖い。
でも――。
ちょっとだけ、飛んでみたい。
ユンがあんなに楽しそうに空へ消えていったのを見てしまいましたから。
期待と不安が、半分ずつ。
いや。
まだ不安の方が少し多いかもしれない。(笑)
スタッフさんが僕の装備を用意しています。
いよいよ。
高所恐怖症のモイ、人生初の空へ。
――次回へ続きます。
まだまだ予定詰め気味で楽しみます。
1泊目はエクシブ軽井沢。
2泊目にはサンクチュアリ・ヴィラ軽井沢。
久しぶりの家族4人旅。
この先も、まだまだ続きます。
※本記事は2026年7月の体験をもとに執筆しています。パラグライダーは天候や風など自然条件の影響を受けるアクティビティです。体験内容・料金・集合方法などは予約時に最新情報をご確認ください。

