【現地速報①】上諏訪街道まちあるき呑みあるき2026|朝湯から呑兵衛天国の入口まで

MOHILOG EXTRA EDITION
号外|上諏訪へ、帰ってきました。
2026.10.03
上諏訪街道 まちあるき呑みあるき
軽井沢2泊旅の途中ですが……。
今日はちょっと、号外です。

家族4人で始まった軽井沢2泊旅をいったん横に置きまして。

2026年10月3日。
今年もやってきました。

上諏訪街道 まちあるき呑みあるき。

ただ僕にとって、この日は五蔵のお酒をたくさん飲むだけの日ではありません。
温泉に浸かって。
神社へお参りして。
いつもの街を歩いて。
そして、また会いたかった人たちに会いに行く日です。

上諏訪街道 まちあるき呑みあるき2026
2026年10月3日開催。
諏訪五蔵が並ぶ街道を歩きながら、酒と食と街を楽しむ一日です。
今回は第1部として、僕の歩んだ1泊2日の旅を一緒に楽しんでみて下さい。
まずは下諏訪の朝から“呑兵衛天国の入口”までをお届けします。
目次

朝8時、まずは下諏訪の湯から

今回の一日は、朝4:30千葉発〜下諏訪からスタート。

向かったのは、もう何度もお世話になっている旦過の湯です。
長野県下諏訪温泉の共同浴場旦過の湯外観
朝8時過ぎ。まずは旦過の湯へ。
まだ一日の始まり。
このあと日本酒を飲み歩くことになるわけですが、その前に温泉。

僕にとっては、これが諏訪の正しい始まり方です。
下諏訪温泉旦過の湯の天然温泉と書かれた暖簾
淡い橙色の暖簾。
この向こうは、いつもの熱い湯です。
旦過の湯入口に掲げられた長野県温泉協会の天然温泉標示マーク
そして入口にある、この赤い「天然」のマーク。

長野県温泉協会の天然温泉標示マークです。
協会会員で、温泉利用許可を得ている施設が掲げられるもの。

僕の中ではもう、“極上温泉の証”みたいになっています。

もちろん、このマークそのものが「源泉かけ流し」を意味するわけではありませんが、旦過の湯は熱い源泉かけ流し。

旦過の湯の内湯は、やや熱めと熱めの2槽。
公式案内では平均45℃と47℃。
露天風呂は平均42℃ほどです。
男湯でいうと、僕がいつも入るのに少し苦労する左側の熱湯。

ところがこの日は……。

あれ?ちょうどいい。

いつもの「よし、入るぞ」と気合いを入れる感じがなく、すんなり浸かれました。

旦過の湯には、ぬるめでのんびり入れる露天風呂もあります。
僕はあちらで長湯するのも好き。

しかも朝5時30分から入れるので、旅の朝には本当にありがたい存在です。
下諏訪温泉旦過の湯で購入した新デザインの温泉タオル
湯上がりには、新デザインのタオルも購入。

温泉タオルコレクターとしては、見つけてしまった以上、素通りはできません。

朝湯よし。
タオルよし。

では、春宮へ向かいましょう。

諏訪大社 下社春宮へ。まずは感謝から

春宮へ到着。

まず向かったのは手水舎です。
諏訪大社下社春宮の手水舎と紙垂
諏訪のめぐみに触れて、手を清めます。

これからいただく酒も、食も、水も。
この土地から生まれているものです。
諏訪大社下社春宮に奉納された真澄本金麗人など諏訪の銘酒樽
ずらりと並ぶ諏訪の銘酒。

今日も、お世話になります。
朝の木漏れ日に包まれた諏訪大社下社春宮の社殿
いつも心の拠り所になってくれる、諏訪。

「いつもありがとうございます」
「今日は、諏訪のめぐみをいただきます」

そんな気持ちで手を合わせました。
諏訪大社下社春宮の木々の間から差し込む神々しい朝の光
木々の間から、強い光が差し込みます。

こういう瞬間に出会うと、少し足を止めたくなります。
写真にすると一瞬ですが、その場所ではもっと静かで、もっと長い時間に感じました。
令和10年 御柱大祭へ
いつもお世話になっている諏訪への、ほんの小さな恩返し。
感謝の気持ちを込めて、令和10年の式年造営御柱大祭に御奉賛しました。
好きな土地だからこそ、少しでもこの先につながればいい。
そんな気持ちです。
諏訪大社下社春宮に並ぶたくさんの願いが書かれた絵馬
ずらりと並ぶ絵馬。

願いの数だけ、ここへ来た人の物語があるんでしょうね。

浮島橋を渡って、万治の石仏へ

春宮の境内脇から、さらに奥へ。

赤い橋が見えてきました。
諏訪大社下社春宮から浮島へ渡る赤い浮島橋
こちらは浮島橋。

橋を渡った先、砥川の中洲にあるのが浮島です。
砥川の中洲に鎮座する諏訪大社下社春宮の浮島社
どんな大水が出ても流されないと伝わる浮島。
下社七不思議のひとつです。

その島に鎮座するのが浮島社。

大事な心は流されませんように。

……なんて、よくわからないことを思いながら。

気分次第で右へ左へ揺れる僕も、しっかり手を合わせてきました。
下諏訪の万治の石仏を正面から見た姿
そして、よろずを収めに万治へ。

今日一日が穏やかに進みますように。
後半、とても穏やかとは言えない展開になることなど、まだ知る由もありません。
諏訪大社下社春宮脇の清らかな水に手を触れる場面
帰り際、神社脇のきれいな水へ。

冷たく澄んだ水に手を触れると、朝の空気まで少し透明になったような気がします。

今夜の宿へ車を置いて、いよいよ上諏訪へ

下諏訪から移動し、今夜の宿ラルバ諏訪湖へ。

ここに車を置いて、ここからは徒歩です。

今日の僕に、もう運転という選択肢はありません。
ラルバ諏訪湖から上諏訪へ向かう途中に見える高島城とドラッグストアコスコ
高島城と、コスコ。

名所と日常が同じ視界に入る。
これぞ“上諏訪街道町歩き”ですね。
上諏訪街道まちあるき呑みあるき初参加の友人がトレーを提げて歩く姿
今回初参加の友人も、会場へ着く前からやる気満々。
上諏訪へ向かう途中で酒を飲む前から木遣り唄を披露するモイ
もちろん僕も、待ちきれず。

酒も飲んでいないのに、木遣り唄を披露。

念のため言っておきます。
まだ一滴も飲んでいません。
青空と山並みに囲まれたJR上諏訪駅前
きたきたきた!!

上諏訪駅!
上諏訪駅前でたくさんの実をつけたマルメロの木
ふっと、ほのかにマルメロが香ります。

諏訪を歩いていると、よく目にする、かりん? マルメロ?
実は諏訪ではマルメロのことをかりんと呼ばれ、諏訪湖畔には、かりん並木もあります。
秋になると、袋掛けされた実が並ぶ、なんとも諏訪らしい風景を見ることができます。
諏訪から上田に抜ける時にはマルメロと呼ばれていたり……。
こういう土地ならではの小さな発見も、街を歩く楽しみです。

実際歩くことで目だけでなく、香りでも毎年

「ああ、諏訪に来たな」

と感じる瞬間です。
上諏訪駅連絡通路に掲げられた上諏訪街道まちあるき呑みあるき2026のポスター
来ましたよ〜。
ポスターありますね〜。

こういうのを見ると、一気に気分が上がります。
上諏訪駅連絡通路から見下ろす線路と諏訪の街並み
線路の向こうへ。

いよいよ受付です。

アーク諏訪で受付。ユンも一緒に

アーク諏訪の外で、受付はサクッと終了。
アーク諏訪で上諏訪街道まちあるき呑みあるき2026の受付券を提示する場面
受付の方が、僕のトレーを見て、

「かわいいトレーですね」

と声をかけてくださいました。

実はこれ。
今回一緒に来られなかったユンが作ってくれたものです。

「私だと思って、持っていって」

そんな心が込められたような自作のトレー。

だから今日は、少しだけユンも一緒です。
初参加で回り方や五蔵の特徴を知りたい方は、前年版で詳しくまとめています。
→ 上諏訪街道まちあるき呑みあるき 徹底ガイドはこちら
まだイベント開始までは少し時間があります。

そこで向かったのは……。

ツルヤで、呑み歩きの準備

ツルヤで購入するチーズやおやつ和らぎ水を入れた買い物カート
チーズ。
おやつ。
そして和らぎ水。

今日は長いですからね。

酒だけで走り切ろうとしてはいけません。

準備が整ったところで、もう一軒。

今年も、会いたい人がいます。

今年も有頂天醸造へ

上諏訪の有頂天醸造入口と黒板のビールメニュー
今年も、オーナーに会いに有頂天醸造へ。

ここはビールがおいしいだけでなく、空間そのものが面白いんです。
有頂天醸造のラガーやベルジャンなどが並ぶビールメニュー
この日のラインナップを見ても、ひと味違います。

ラガー
ケラービール
メキシカンラガー
フェストビア
チェコ系ダークラガー
ベルジャン
British Golden Ale

いわゆるホップ全開のIPAが主役、という並びではありません。

でも、これはIPAを否定しているわけではないそうです。

有頂天醸造の田中さんは、IPAも好きで過去にはIPAも醸造しています。

それでも今は、自分たちがどこに力を注ぐのかを考え、ラガーやベルジャンを深く掘り下げている。

一口目だけ派手なビールではなく、
大きなグラスで、最後まで飽きずに飲めるビール。

わかりやすく言えば…飲みに行き、ずっとヤッホーブルーイングの、インドの青鬼を飲み続けられるか?ということです。

流行を追うより、自分たちの“4番バッター”を磨く。

そんな考え方が、このラインナップからも伝わってきます。
有頂天醸造店内の古いテレビ籐椅子扇風機が配置されたレトロな空間
古いテレビ。
籐の椅子。
扇風機。
家具。

一見すると、まったく違う時代のものが集まっています。

でも、不思議と散らかって見えない。

色。
高さ。
素材感。
そして余白。

古いものをただ集めたのではなく、きちんと“編集された空間”なんですよね。
有頂天醸造店内に並ぶBUDDHA BRANDのCDやレコード
そして、こういうところにブッダブランド。

JAPANESE HIPHOP CLASSIC

元ヒップホップ好きとしては、こういう一枚にも反応してしまいます。
いつも店内はHIPHOPのサンプリングネタ曲をセレクトしてくれるオーナーとは気が合います。
有頂天醸造の古いドアを転用したように見える木製テーブルと花柄の椅子
よく見ると、これ……ドア?

取っ手を残したまま、テーブルに仕立てているように見えます。

こういうセンス、好きです。
有頂天醸造の壁に描かれたホップとビールグラスの大きなアート
どこを切り取っても、サマになる。

たとえば、この壁。

ホップとビールを大胆に描いているのに、古い建物の質感と妙に馴染んでいます。
有頂天醸造の壁画とレトロな椅子テーブルの前に座る友人
たとえば……。

ほら。

ステキでしょ。
有頂天醸造に並べられたドイツDURST MALZの麦芽袋
壁には、ドイツ麦芽の袋。

こういう“ちゃんと醸造所している感じ”も、つい見てしまいます。

このようなステキな有頂天醸造。
実はオーナーセンスや本金さんからの酒の木樽提供もあったり、諏訪の店舗設備に欠かせない丸柳大津屋さん(次号紹介)の調度品にもよるものです。

One For All All For One

で成り立つ諏訪の町…温かいです。
有頂天醸造入口上部に掲げられたWU CHAW TENG BREWの文字
帰り際に見上げると、

WU CHAW TENG BREW。

……一瞬、Wu-Tang Clan?

と思ったのは僕だけでしょうか。

こういうユーモア。最高です。

会えなかった。でも、それでいい

この日はオーナーはいらっしゃらないようで。

残念。

でも。

また次に会いに来る理由が、ひとつ増えました。

旅先で会いたい人がいる。
そして、会えなかったらまた来る。

それくらいの距離感が、僕にはちょうどいいのかもしれません。

この先、呑兵衛天国。

有頂天醸造を出て、少し歩くと……。
上諏訪街道まちあるき呑みあるき2026の歩行者天国入口に立つ車両通行禁止看板
車両通行禁止の立看板が見えてきました。

おお。

ワクワクしますね。

そう。

この先、呑兵衛天国。

朝の旦過の湯から始まって。
春宮で手を合わせ。
万治の石仏へ向かい。
上諏訪駅を越え。
受付を済ませ。
有頂天醸造へ寄り道して。

ようやく、祭りの入口までやってきました。

そしてここから。

今年の上諏訪は、さらに濃くなります。
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