この記事は、2025年開催の「上諏訪街道まちあるき呑みあるき」を紹介した記事です。
2026年10月3日の開催にも、もちろん行ってきました。
五蔵のお酒をいただきながら、蔵の人に会い、去年出会った人にまた会い、知らない人とも言葉を交わす。
僕にとってこのイベントは、いつの間にか「酒を飲みに行く日」だけではなくなっていました。
▶ 【現地速報①】上諏訪街道まちあるき呑みあるき2026|朝湯から呑兵衛天国の入口まで
2025年10月4日。
上諏訪の国道20号、わずか500mほどの街道に並ぶ「諏訪五蔵」が、一日だけ大きな酒場のようになります。
舞姫、麗人、本金、横笛、真澄。
五つの蔵を歩き、それぞれの酒をいただく。
もちろん、それだけでも十分楽しい。
でも僕が好きなのは、その先です。
蔵元や蔵人と話したり。
木遣り唄が街に響いたり。
隣に並んでいた知らない人と、いつの間にか酒の話をしていたり。
酒をきっかけに、街と人との距離が急に近くなる。
僕は、この空気が好きなんですよね。
この記事では2024年に僕が実際に歩いた写真を交えながら、2025年開催時の内容、五蔵の違い、回り方、そしてイベントがない日にも楽しめる酒蔵めぐりまでまとめています。
上諏訪街道まちあるき呑みあるき2025|開催概要
2025年開催分は終了しています。
当時の開催内容は以下の通りでした。
- 開催日:2025年10月4日(土)13:00〜17:00/雨天決行
- メイン会場:諏訪五蔵街(諏訪2丁目〜元町)
- 歩行者天国:12:00〜18:00
- 受付:JR上諏訪駅前「アーク諏訪」2F/11:00〜16:00
- チケット:4,000円(税込)/限定3,000枚
- 内容:五蔵それぞれ5種類以上、合計25種類以上の地酒試飲、地元おつまみ屋台、街歩きなど
- 参加証:受付でチケットと「オリジナル檜枡」を交換
2025年分のチケットは完売。
イベント当日は、通常の「いつでもごくらく酒蔵めぐり」と各蔵の単独有料試飲も休止となりました。
初参加でも大丈夫|僕ならこう回ります
- まずアーク諏訪で受付
チケットをオリジナル檜枡へ交換します。 - 五蔵街へ歩く
上諏訪駅からイベントエリアまでは徒歩約10分。だんだん酒好きの人が増えてきます(笑) - 最初に行きたい蔵だけ決めておく
全部を効率よく回るより、「ここだけは行きたい」という蔵を先にひとつ。人気蔵は列が伸びます。 - 開幕前の空気も楽しむ
蔵の前で待っている時間も、このイベントの一部。蔵によっては開始の挨拶やカウントダウンも楽しめます。 - 酒だけを追いかけない
蔵の人、街の人、木遣り、屋台、隣に並んだ人。少し寄り道した方が、この日は面白い。 - 和らぎ水はしっかり
まだまだ飲める……くらいで水をひと口。ほろ酔いキープが、結局いちばん楽しい。
まずは予習|2024年の上諏訪を歩いてみます
写真を見返すと、酒の写真だけではないんですよね。
行列、街並み、檜枡、木遣り、蔵の人。
ああ、この空気だ。
上諏訪へ行きたくなる理由が、ちゃんと写っていました。
諏訪の木遣り唄が聞こえたら、祭りが始まる
通りの向こうから、胸の奥まで届くような声が聞こえてきました。
「ヤ〜アァァ〜」
「ヨイショ! ヨイショ〜!」
朱色の法被。
響く木遣り唄。
それに応える参加者の声と拍手。
さっきまで列に並んでいただけの人たちが、一瞬で同じ祭りの中に入っていく。
あの感じ、不思議なんですよね。
諏訪の木遣りは、御柱を曳くときなどに人々の呼吸と力を合わせてきた、諏訪を象徴する声のひとつ。
御柱祭でも、大勢の氏子が木遣りに合わせて心をひとつにし、大きな御柱を曳いていきます。
酒のイベントに来たはずなのに、こういう土地の文化にふっと触れられる。
ここが、単なる「日本酒飲み放題イベント」とは違うところだと思います。
ぜひ、酒だけでなく耳も少し街へ向けてみてください。
諏訪五蔵|飲み比べると、ちゃんと違う
甲州街道沿い約500mの間に並ぶ、舞姫、麗人、本金、横笛、真澄。
すべて同じ霧ヶ峰の伏流水を仕込み水に使っているのに、酒になると驚くほど表情が違います。
ここからは、僕が飲んできた中で感じている五蔵の印象です。
-
舞姫
華やかな香りが印象的。代表銘柄「翠露」など、きれいな香りと酒らしい輪郭のバランスを楽しみたい蔵。 -
麗人
日本酒はもちろん、「諏訪浪漫」などクラフトビールも造る蔵。日本酒の途中にビールへ寄り道する僕には、なかなか危険な場所です(笑) -
本金
僕の一推し。
「本当の一番(金)の酒を醸す」という思いを掲げる、小さな酒蔵です。
酒がおいしいのはもちろんですが、蔵元や皆さんと言葉を交わすたび、この蔵が好きになる。
僕にとって本金は、酒だけでは語れない蔵になりました。 -
横笛
派手さだけを追うのではなく、食事と一緒にじっくり飲みたくなる酒にも出会える蔵。五蔵を歩くなら、ここも急がず味わいたい。 -
真澄
酒名は諏訪大社の宝物「真澄の鏡」に由来。
そして、日本酒好きなら一度は耳にする協会7号酵母発祥の蔵です。
開幕で酒が注がれた瞬間、風にのってふわっと届いた瑞々しい香り。
あのときは本当に、鼻だけ先に真澄へ連れていかれました(笑)
上品で、静かで、それでいて印象に残る。
やっぱり真澄は、きれいです。
本金をもう少し。
▶ 【日本酒レビュー】太一 本醸造|酒ぬのや本金酒造
▶ 本金「野良 Nora」|原田泰治の“野良仕事”と諏訪の水・米・酵母が出会う物語
イベントじゃない日も歩けます|いつでもごくらく酒蔵めぐり
「呑み歩きの日じゃなくても、五蔵を回りたい」
そんな人には、通年で楽しめる諏訪五蔵 酒蔵めぐりがあります。
この記事を最初に書いた当時は3,000円でしたが、2026年6月1日販売分から4,000円(税込)へ改定されています。
内容は、
- 五つの酒蔵で試飲、または持ち帰り用カップ酒
- オリジナルグラス
- オリジナル巾着袋
- 各蔵オリジナルステッカー
- ステッカー台紙
- クーポン
試飲は各蔵4〜5種類、1種類約20cc。
有効期限がないので、一日で全部回らなくても大丈夫です。
これ、実は僕にはかなり大事。
五蔵を「制覇しなくちゃ」と急ぐより、途中で蕎麦を食べたり、温泉へ入ったり、一泊して翌朝また街を歩いたり。
酒蔵を巡るというより、上諏訪に滞在する。
そんな使い方もいいと思います。
※「上諏訪街道まちあるき呑みあるき」開催日は、通常の酒蔵めぐりを利用できません。
同じ水なのに、五蔵で味が違う|霧ヶ峰の伏流水
諏訪五蔵が共通して使うのが、霧ヶ峰の伏流水。
霧ヶ峰に降った雨が岩盤へ染み込み、濾過されながら街へ流れてきます。
同じ水を使っている。
なのに、出来上がる酒は同じではない。
米。
酵母。
麹。
造り手。
そして、蔵が積み重ねてきた時間。
五蔵を続けて飲むと、その違いがとても分かりやすいんです。
また上諏訪は、諏訪大社とともに歩んできた土地。
奉納や献上のための酒造りも、この地域の酒文化につながってきました。
真澄で発見された協会7号酵母が、その後全国の酒蔵へ広がっていったことを考えると……。
今グラスに入っている一杯だけでなく、少し遠くまで酒の物語が続いているように感じます。
会場マップ|諏訪五蔵
受付マップ|アーク諏訪・すわっチャオ
参加前に確認しておきたいこと
- アクセス:JR上諏訪駅から五蔵街までは徒歩約10分。
- 受付:イベント参加時は、先にアーク諏訪で参加用のオリジナル檜枡へ交換します。
- 休憩:会場内に「お休み処」が設けられます。住宅地や会場外での場所取り・飲食は避けましょう。
- 荷物:会場内に荷物預かりはありません。必要なら上諏訪駅周辺のコインロッカーなどを確認。
- 問い合わせ:一般社団法人 諏訪観光協会 0266-52-2111
- 公式情報:上諏訪街道まちあるき呑みあるき公式ページ
そして、ひとつだけ。
こうして楽しく飲み歩けるのは、酒蔵や運営の皆さんだけでなく、普段この街で暮らしている方々が受け入れてくださっているから。
僕らは、その街を少しだけ借りて楽しませてもらっています。
来年もまた「帰ってきました」と言えるように。
それも含めて、上諏訪の呑み歩きを楽しみたいですね。
そして2026年。また上諏訪へ帰ってきました
2026年10月3日。
今年も参加してきました。
2026年は参加費4,500円、限定3,000枚。
2024年、2025年に続き、チケットは完売。
そして僕自身も、前年までとは少し違う気持ちで歩いていました。
飲みたい酒がある。
もちろんあります。
でも、それ以上に——。
また会いたい人がいる。
朝湯から始まり、諏訪大社へお参りし、上諏訪へ。
蔵元、蔵人、去年知り合った人、一昨年友達になった人、そしてこの日初めて会った人。
酒を飲んでいるのか。
人に会いに来たのか。
……まあ、両方です(笑)
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※2025年開催情報は当時の公式発表をもとに掲載しています。
※「いつでもごくらく酒蔵めぐり」は2026年6月1日販売分より4,000円(税込)へ価格改定されています。
※イベント内容・営業時間・試飲内容などは変更される場合があります。訪問前に諏訪五蔵公式サイトをご確認ください。

