更新が滞りまくってしまい申し訳ございません、まだまだたくさん旅行記、イベントはありますが時間がなくて……。順次更新していきます。
エクシブ山中湖での素晴らしい美食体験から程なくして……。
ユンの誕生日を祝う、今月2度目の記念旅行がスタートしました。
今回のメインとなる舞台は、山形県が誇る名旅館『日本の宿 古窯』での2泊の滞在です。
仕事を終え、シャワーを浴びてさっぱりとしたところで、ふと抑えきれないワクワク感が込み上げてきました。
「待ちきれないし、前のりで出発しない?」
私の突然の打診に、「いいよ」と笑顔で応じてくれたユン。
蔵王周辺で素泊まりという選択肢もありましたが、夜着になるため、今回は気ままに「道の駅での仮眠」という身軽なスタイルでスタートを切ることにしました。
午後16時頃、千葉を出発。
日常から非日常へとハンドルを切り、東北自動車道を北上します。
途中、福島西インター付近で一度高速を降りて給油を済ませました。
この先、赤湯方面へ向かうルートは無料区間となるため、ここで一度高速を降りて乗り直してもETCの割引に影響はありません。こうした道中のちょっとした工夫も、車旅の楽しさですね。
そして赤湯向けの高速へ乗り直し、夜の帳がすっかり下りた21時頃。
長旅の疲れを癒やす最初の目的地へ到着しました。
赤湯温泉 湯こっと
赤湯温泉「湯こっと」の暖簾をくぐると、中は地元の方々でなかなかの賑わいを見せていました。
カランの空きを少し待つほどの盛況ぶりです。
露天風呂は、いつまでも浸かっていられるような優しい温度。
地元の学生たちが楽しそうに内輪ネタで盛り上がる声が響き、なんともローカルで温かい空気が流れています。
一方、内湯の吐出口あたりは、しっかりと熱を感じる私好みの適温でした。
お湯にしっかりと浸かり、シャワーで冷水を浴びてから、夜風にあたって外気浴。
この心地よいループを何セットか繰り返していると、やがて館内放送で閉店を告げる柔らかな合図が聞こえてきました。
すっかり軽くなった体で湯を上がり、今夜の仮眠場所である「道の駅 やまがた蔵王」へと車を走らせます。
実は出発前、道の駅へ直接電話をして「深夜着になりますが、仮眠をとらせていただいても可能でしょうか?」と尋ねていました。
すると、「大丈夫ですよ。お気をつけてお越しくださいね」と、とても温かいお返事が。
こうした何気ない心遣いが、夜のドライブで疲れた旅人の心にじんわりと染み渡ります。
到着した道の駅はすっかり静まり返っていました。
裏側の駐車場の方が暗くて静かそうだったので、そちらへ車を停めて仮眠の準備を。
少し外の空気を吸いがてらトイレへ向かうと……なんと、信じられない光景が目に飛び込んできました。
……マッサージ機??
しかも、深夜にもかかわらず利用可能です。
これはもう、やるしかありません。
なんという素晴らしい場所なのでしょうか、道の駅 蔵王。
心地よさに身を任せ、ここぞとばかりに長旅の疲れを何度もほぐしてもらいました。
「深夜の静かなマッサージなんて、そのまま寝落ちしてしまうのでは?」と心配されるかもしれません。
しかし、そこはご安心を。
目の前に設置された大型テレビから、地元のプロモーション映像がエンドレスで流れ続けているのです。
時折、数分間の無音状態というトラップが訪れるのですが、その後必ず元気な映像とともに起こされるシステム。
おかげで寝落ちすることなく、無事に車へと戻ることができました。
心身ともにすっきりと整い、いよいよ山形の爽やかな朝を迎えます。
朝一番で向かったのは、山形市にある超人気店『Bakery Niina(ベーカリーニーナ)』
開店15分前に到着し、見事に一番乗りを果たしました。
すぐに私の後ろにも2人並び始めます。
「よく来られるんですか?」と尋ねてみると。
「たまにしか来れないけど、ここに来る時は朝イチじゃないと売り切れちゃうので…」とのこと。
地元の方のその言葉に、扉が開く瞬間への期待感が最高潮に高まりました。
開店時間となり、ふわりと漂う小麦の芳醇な香りとともに店内へ。
まず目に飛び込んでくるのは、パンへの深い愛情とこだわりが詰まった説明書きです。
フランスの伝統製法である「オーバーナイト製法」を採用し、一晩じっくりゆっくり熟成発酵させることで、小麦粉の旨味を最大限に引き出しているとのこと。
これだけの手間と時間をかけて一つひとつ丁寧に作られているからこそ、「数には限りがございます」という結果になるのですね。
ふと見上げると、店内にはサインが飾られていました。
TUY(テレビユー山形)の渡部有アナウンサーや、お笑い芸人のダイノジさん、そして山形出身のサッカー選手・半田陸選手まで。
地元で愛されている人気店なのも大いに納得ですね。
隣の工房では、店主が真剣な眼差しで作業をされていました。
「ブログに載せたいのですが、お顔は写しませんので、手元のお写真をお撮りしてもよろしいでしょうか?」
そう尋ねると、快く承諾してくださいました。
清潔感あふれる工房で繰り広げられる、臨場感たっぷりのプロの手仕事。
1日に何度も何度も焼き上げるのだとか……職人の凄まじい情熱とこだわりがダイレクトに伝わってきます。
さて、お待ちかねのパンのラインナップを見てみましょう!
こんがりと美しい焼き色のクロワッサンや、ふっくらとした愛らしいフォルムのパンたち。
さらに、彩り豊かなピザやタルティーヌ、ボリューム満点のウインナーパンまで。
どれもこれも美味しそうで、「全部食べたい!!」と心が叫びます。
はやる気持ちをグッと堪え、厳選したパンをトレイに乗せてお会計を済ませます。
買い物を終えて車に戻ると、車内は焼きたてパンの芳醇な香りで満たされました。
当初は「山寺の駐車場に着いてからゆっくり食べよう」と思っていたのですが、この暴力的なまでの良い香りを前に、もう我慢の限界です。
「もう食べる!」
そう宣言し、たまらずクロワッサンにかじりつきました。
カァササッ……!
!!
美味しいっ!!
芳醇なバターの香りが鼻腔を抜け、小麦の深い旨味が口いっぱいに広がります。
そして何より、この驚くべきクリスピー感!!
この極上のサクサク感と深い味わいは、まさに「オーバーナイト製法」の賜物です。
一晩じっくりと時間をかけて低温熟成発酵させることで、小麦本来の甘みが最大限に引き出され、幾重にも折り重なったバターと生地の層が、噛むたびにハラハラと崩れる芸術的な食感を生み出しているのです。
ふと、気がつきました。
今回、この山形へは、はやる気持ちを抑えきれずに車中泊で向かった「オーバーナイト旅行……」
一晩じっくりと時間をかけて、旅への期待を熟成させてきた私たちにとって……これは正に、僕らのためのパン?!
そんな素敵な運命すら感じながら、濃厚な風味に包まれ、まさに夢見心地で食べ進めました。
……しかし、ふと我に返り、下を見てみると……。
はい、クロワッサンあるあるですね。
私のもも周りからシートにかけて、見事なまでにクロワッサンの欠片が飛び散りまくった大惨事となっておりました(笑)
極上のパンと引き換えに車内のお掃除という代償を払うことになりましたが、旅の幕開けとしてこれ以上ないほど幸せな朝のスタートです。
この後は絶景の「山寺」や蔵王下湯へと足を伸ばしていくのですが……画像がてんこ盛りになってきましたので、今回はとりあえずこのあたりで締めくくりたいと思います。
次回、山寺観光から『日本の宿 古窯』へのチェックインへと続く物語も、どうぞお楽しみに!
施設・店舗詳細
■ 道の駅 やまがた蔵王
住所:〒990-2307 山形県山形市表蔵王79-1
TEL:023-676-6868
■ Bakery Niina(ベーカリーニーナ)
住所:〒990-0823 山形県山形市下条町2-3-22
TEL:023-676-8899

