本館のEスイートでひとときの静寂を味わった後、いよいよ今宵のメインイベントへと向かいます。
本館から専用の送迎車に乗り込み、眼下に佇む別格の空間「サンクチュアリヴィラ」へ。
車窓からの景色を楽しむ間もなく、あっという間に車寄せに到着しました。
車を降りると、そこにはどこを切り取っても一枚の絵になるような、美しく研ぎ澄まされた景観が広がっています。
奥の洋館がエクシブ山中湖です。
さてさて……いよいよサンクチュアリ、その名の通りの「聖域」へと足を踏み入れます。
目の前に立ちはだかるのは、選ばれし者だけを迎え入れる重厚な扉。
この扉の向こうに待ち受ける美食の世界を想像すると、胸の高鳴りが抑えきれません。
扉をくぐると、質の高い上品な香りがほのかに漂い、五感を優しく包み込んでくれます。
そしてついに……エクシブ山中湖の奥深くにひっそりと佇む個室イタリアン、「イルコローレ」へと到着しました。
ここは、元ミシュラン一つ星レストランで腕を振るった名匠・中尾崇宏氏が織りなす、芸術的な美食の世界。
限られたゲストのみが味わうことを許された、まさに奇跡のような食体験がここから始まります。
専属スタッフさんの丁寧なエスコートに導かれ、案内されたのは完全なるプライベート空間。
天井が高く、ゆとりある落ち着いた造りが、これから始まる至高のディナーへの期待を静かに高めてくれます。
まずはユンを先にエスコートして座らせ、私もゆっくりと腰を下ろしました。
ふと見上げれば、空間を優雅に彩る美しい照明。
柔らかな光が、二人の特別な時間を温かく演出してくれています。
テーブルの中央には、空間の品格にふさわしい、紫を基調とした高貴なフラワーアレンジメントが添えられていました。
さて、こちらが今夜のテーブルセットとなります。
美しく整えられたカトラリーと、淡いグリーンのメニュー表。
これからどんな芸術作品のような一皿が運ばれてくるのか、想像するだけで胸が躍ります。
コースの世界を心ゆくまで堪能するため、乾杯のシャンパーニュはあえて見送ることにしました。
華やかな泡は少食のユンのお腹がいっぱいになってしまい、繊細な料理の味わいを最後まで楽しみ尽くせなくなってしまうからです。
そこで専属スタッフさんに、「コース全体を1本で回せるおすすめの白ワイン」をオーダーしました。
『こちらの白でしたら、すべてのお料理と美しく調和してお楽しみいただけますよ』と、自信を持って提案していただいた極上のボトルをお願いすることに。
(あまりにも素晴らしい時間だったため、うかつにもワインクーラーの画像、ワイン名は失念してしまいましたが……)
完璧なマリアージュへの準備は整いました。
さあ、いよいよ中尾シェフが贈る、驚きと感動のフルコースの幕開けです。

