ホテルから朝ジョグ 雷と超音波
戸倉上山田温泉の朝は、ジョグから始まる。
ナイキズームフライにR×Lソックスを履いて出発。
眠気は体を動かして覚まそう。
今日のリズムを感じながら。

ここから物語は走り出す。

旅の爽やかな朝を感じる1kmほど。

早朝の共同浴場の地元に馴染む心地よさが好きだ。



前夜の豪雷雨で、愛してやまない“超音波”が落雷により沈黙していた。
そういえば昨日の夕方、戸倉上山田へ向かって来る時、大粒の雨にワイパーも追いつかなかったことを思い出す。
【雷と超音波】
なんと偶然の組み合わせ……。
僕の旅の記憶に印象づけた。
硫黄と緑に導びかれ戸倉観世温泉へ
気持ちを切り替えて、二湯目は戸倉観世温泉へ。
ここは変わらず硫黄の香りに包まれた極上緑の湯。
硫黄泉についての基礎知識はこちらでまとめているので、温泉街めぐりの前にぜひどうぞ。


善光寺大本願別院 城泉山観音寺を目指す
ホテル晴山の奥に鎮座する城山のネオンが灯る善光寺大本願別院へ向かう。
千曲川を渡り、ランナーが集まる参道入口へ。
ここは地元の坂トレ名所らしい。
よそ者の僕は会釈しつつそろりと登り開始。
心拍が斜度と同じテンポで上がっていくような感じ。

色とりどりのランシャツが、緑に映える朝。


呼吸を整え影と並走。


数字は静かに厳しい。

登りは頼もしく、下りは慎重に。






赤が目に眩しい。

下りはご褒美?いや……油断禁物





部屋で仕上げる“朝”タンパクと湯

走った朝はコンビニのプロテイン。




つい、うたた寝気味に。

わずかに白光りする極上湯
旅メモと注意
- 共同浴場は臨時休業があり得るので、出発前に電話や公式SNSで営業確認をすると安心。
万葉超音波温泉のように落雷など予期せぬ要因もある。 - 善光寺大本願別院 城泉山観音寺への参道は勾配変化が大きい。
登りはすぐ心拍が上がる。
競技志向でない場合は無理せずチョコチョコと登りきるのも良い。
下りは歩幅を詰め膝と足首を守る。
滑り止め舗装は濡れているとグリップが急に落ちるので夜露、日陰、雨上がりはとくに慎重に。 - 参道は地域の生活道路でもある。
早朝は声量控えめに、並走より一列で。
参拝、仕事の方を優先してすれ違い時は注意を払う。 - 夏は虫除けと給水、冬は路面凍結に注意。
小さなボトルと塩分タブレットがあると心強い。 - 温泉前後は水分補給を忘れずに。
硫黄を含む湯では銀製アクセサリーが変色しやすいので外して入浴。
長湯より“分割入浴”が心地よい。
泉質の違い かんたん早見
戸倉観世温泉は硫黄の香りが際立つのが魅力。
ほかの泉質も旅の計画に合わせて選ぶと楽しい。
詳しくは各リンクで深掘りを。
- 硫黄泉:たまご様の香り。戸倉観世温泉の“緑の湯”のように個性が強く、湯上がりの爽快感が印象的。
- 塩化物泉:塩のベールで湯冷めしにくい“あたため上手”。海辺や内陸にも多い万能派。
- 炭酸水素泉:肌ざわりつるり。重曹泉とも呼ばれ、湯上がりのさっぱり感が特徴。
- 硫酸塩泉:しっとり系。さら湯に近い感覚でじんわり温まる。
- 含鉄泉:鉄分で湯が赤や茶に。空気で色が変わる“育つ湯”。
- 酸性泉:キリッとシャープ。皮膚が敏感な日は短時間で。
- 放射能泉:さらり軽い浴感で静かに長く楽しむタイプ。
- 二酸化炭素泉:細かな泡が肌に付く“シュワ湯”。歩いて巡る日と相性◎。
- 単純泉:クセが少なく入りやすい。旅の合間のリセットに最適。
この旅の“推し湯”
戸倉観世温泉:硫黄の香りとやわらかな緑。
地域の暮らしの温度がそのまま湯船に宿るような共同浴場。
朝の一番風呂で体が目を覚まし、ラン中の疲れにふわりと纏わり蓋をしてくれる感じがたまらない。
万葉超音波温泉:今回は前夜の落雷で休業。
再訪時は“超音波”の独特な熱湯を楽しみたい。
臨時情報のチェックは忘れずに
ホテル晴山 使いこなしメモ
- 客室風呂はほどよい温度で、朝ラン後の“リラックス”に最適。
かけ湯→短め入浴→水シャワー→休憩を2〜3セット、その後ベッドにダイビング!
最高ですって…本当に…。 - 冷蔵庫のドリンクで軽く補給してから入浴すると、湯あたりしにくい。
プロテイン、電解質補給は“湯前”がよし。 - ベランダ側から城山(城泉山)を望むカットは“ホテル晴山ならでは”。
滞在レビューに写真を一枚残しておくと後日「また行きたい…」と心に効いてくる。
今回の感想(抜粋)
前日夕方の豪雷雨は旅に劇的な前振りをくれた。
愛する万葉超音波温泉が沈黙していたのは残念だが、そんな偶然が旅の物語を濃くするもので。
戸倉観世温泉の極上“緑の湯”は、相変わらず硫黄の香りに綺麗なグリーンがふくよか。
参道では地元ランナーに混じり、東屋あたりでタレタレのペースダウン。
それでも本堂からの爽快な眺めが、僕の動いた朝をまるごと全て肯定してくれた。
ロビーで飲泉、部屋に戻りプロテインと内側から、部屋の半露天硫黄泉で外側からも満たす完ぺきコース。
じわ〜っと毛穴が開く感覚にうたた寝して、最高に穏やかな朝になった。
次回予告
次の記事はホテル晴山の朝ごはん編、特別に許可いただいた大浴場編。
“朝食→大浴場”のラスト2編構成で、滞在する際の想像を立体的に描く予定です。
更新をお楽しみに。



