美食の聖域へ『エクシブ山中湖 』宿泊記⑥|マジックアワーに染まるデザート、語らいの帰路

ラギオールのナイフで味わった至極のメインディッシュ。

感動で胸がいっぱいになる中、静かにコースの終幕が近づいてきました。

『魅惑のデザートたち…』と名付けられた、至福のドルチェの登場です。

魅惑のデザートたち

シックで重厚感のあるダークグレーのプレート。

そこに乗せられていたのは、緑と大地を感じる色合いの一皿でした。

デザートのズームアップ

鮮やかな緑色のマカロンや、苔むしたようなフワフワスポンジ。

土のの力強さを感じるチョコレートのクランブルに、ポツンと咲くつぼみのような淡いピンクの球体が。

中尾シェフがこの一皿に込めた裏テーマは、『山中湖庭園、緑黄の新芽』なのだそうです。

春から初夏へと向かう山中湖の生命力あふれる庭園の芽吹きを、甘く繊細なスイーツで見事に表現した、まさに芸術作品です。

マジックアワーとデザート

ふと窓の外に目をやると、息を呑むようなマジックアワーが広がっていました。

ピンクや薄紫、そして深いブルーへと溶け合う夕暮れのグラデーション。

鮮やかな緑黄のスイーツと幻想的な空のコントラストが、まるでユンの誕生日を自然全体で祝福してくれているかのようです。

続いて運ばれてきたのは、『パティシエからの贈り物 小菓子』。

パティシエからの贈り物 小菓子

専属スタッフさんが「お好きなだけどうぞ」と、小菓子のたくさん持ってきてくれました。

スイーツ好きにとっては夢のような甘い誘惑。

それでもあえて欲張らず、「1つずつ」を大切にチョイスしました。

イルコローレという格調高い空間だからこそ、こうした振る舞いにも…頑張って大人の余裕をが見せました。

GINORI 1735のお皿とマジックアワー

この愛らしいプティフールが乗せられているのは、イタリアの名窯ジノリ アルカディアコレクション。

タツノオトシゴや天使など、幻想的で自由な生きものたちが描かれたメルヘンチックな器が、マジックアワーの光に照らされてより一層ロマンチックな表情を見せてくれます。

本当に、どこまでも計算し尽くされた最高の演出です。

コーヒーと夜の窓辺

温かいコーヒーをいただきながら、至高のディナーをゆっくりと振り返るひととき。

『あの白ワイン、時間と共に花が開くように甘みが出たね。ブルゴーニュグラスのおかげかな?』

『スタッフさんオススメのワインにして良かったね、とても楽しめた。』

『お料理の彩りが本当に綺麗で、この辺りの恵みって素晴らしいね!』

『そういえば、あのカレー味のオマール海老……ペレグリを飲んだだけでスッと消えたよね。不思議だよー。』

最初の一杯から、器、そして炭酸水のマリアージュに至るまで、すべての点と点が美しく繋がっていく驚き。

暗くなった窓の外と富士山のシルエット

笑顔で体験を語り合っていると、あっという間に時間が過ぎていきます。

ふと気づけば、窓の外はすっかり暗くなり、ライトアップされた木々の奥にうっすらと富士山のシルエットが浮かび上がっていました。

『そろそろ、いこうか。』

夜のサンクチュアリヴィラ エントランス

尽きない話の続きは、自分たちの部屋でゆっくりと。

最高のホスピタリティでもてなしてくれた専属スタッフさん、そしてシェフに心からの感謝を告げ、イルコローレを後にします。

サンクチュアリヴィラの重厚な扉を抜けると、そこには静寂に包まれた夜の空間が広がっていました。

ライトアップされた木々

『個室っていいよね!最高だったよ。』

『あ、連絡車呼ぶ?』

『いいよ、外の風、気持ちよくない?歩いていこうよ。』

『そうだね、でも登りだよ。』

『うん、大丈夫。』

ひんやりとした山の夜風が、極上のディナーと白ワインで火照った体を心地よく冷ましてくれます。

ライトアップされた木々を眺めながら、本館のEスイートへとゆっくり歩を進める帰り道。

心に残る美しい余韻とともに、大人のための完璧な夜は、静かに更けていくのでした。

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